修学旅行の夜のようにこそこそと尋ねる男灰払ヒョウ
それに答えたのはせっかち…自称俊敏な男赤村ハヤト
せっかちなだけあって答えるのがはやい)))
こっそり様子を伺ってたらしい赤村ハヤト以外の人た
ちもおもわずといったように反応する
…それも仕方がないことだろう
修学旅行のような雰囲気を醸し出しているが
ここは「檻」だ
働かないだけで殺されるのに
脱出なんかしたらどうなるかわからない
そんなみんなの思いがわかったかのように灰払ヒョウ
は話を続ける
普段はニヤニヤしているその顔が今は真剣だ
それに影響されたのかその言葉になのかわからないが
何人かがびくりと反応する
今この国では戦争が行われている
国民は自由を奪われ毎日手を動かすだけ
安全は働いていれば保障される
だがどこかで毎日何百もの人が死んでいる
こんな世の中でいいわけない
みんなどこかしらでそう思ってはいるのだろう
沈黙がおりる
急にそんなこと言われても困惑する人がほとんどだ
そんなかで1人の女が声をあげる
「天使」という言葉がピッタリな女恋珊瑚クリオネ
その女の言葉を聞いて何人かがぎょっとしたように彼
女をみる
揺らぐことないまっすぐな瞳
他の人の反応はそれぞれだった
興味がないように寝るもの、考えが揺らいでるもの…
そんなバラバラな全員に訴えるように灰払ヒョウが続
く
少し賛成に傾いていた空気が凍る
光がない瞳を重たげに開いた女桔梗路カイコは
それだけ言って瞼をおろした
そのあとは誰も言葉を発しない時間が続いた
それに耐えきれなくなったのか灰払ヒョウが口を開く
それを合図にほとんどの人が瞼を閉じる
今日も働いて疲れたのだろう
すぐに寝始めたほとんどの人を眺めながら
灰払ヒョウは立ち上がる
起こさないようにそーっと歩き外に出る
外と言ってもちょっとしたベランダだし脱出を防ぐた
めに檻がついている
そう言って灰払ヒョウは昔話を始めた
アンケート
どっちがいい?
第三者!
24%
メンバーの誰か!
57%
好きにしていいよ〜(第三者になる可能性高い)
19%
投票数: 37票













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!