第7話

episode 5  一旦ステイtonight
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2025/09/12 09:30 更新

その後、二人と別れてから下に降りた。

社長ともちさんはあの部屋を探索してから戻るので、
残っていてもすることがない。

甲斐田晴
アニキー?

どこを見ても黒、黒、黒。
探している人はいつまで経っても見つからない。

窓も何もない、真っ暗な空間。
たぶん地下だ。この暗さは地上じゃないと思う。
しかも思ったより広い。
運動不足人間が来るような所じゃない絶対…

甲斐田晴
ちょっとそろそろ出てきて欲しいかもぉ…

この暗い中を歩くのは心霊スポット企画ぶり…
いや全国行脚ぶりな気がする。

…そう考えると心細くなってきた。


何て、そんなことを考えていた時。

背後から何かが壊れる音が聞こえた。
何かあったのか、と咄嗟に振り向く。

甲斐田晴
!?
不破湊
あ、甲斐田…

床に座り込み、
疲れたような笑顔で手を振る不破さん。

甲斐田晴
え、めっちゃ怪我して…え?
不破湊
不意打ちでアイツにやられたわ…
甲斐田晴
アイツ?

僕と不破さん以外に人なんている?

不思議に思って顔を上げると、
不破さんの言う“アイツ”は目の前にいた。

人と動物を融合したような、それでいて機械のような。
魔ではない。それは確実。

甲斐田晴
ッスー……術使って良いですかね?
不破湊
良いんやない?

適当だなぁ不破さん…

甲斐田晴
じゃあちょい離れててくださいねー

すう、と息を吸って調子を整える。
地下だからか、空気がやけに冷たかった。

甲斐田晴
我が家名、甲斐田の名の元に命じる____

ここには桜魔での戦闘と違って不破さんもいるから、
いつも以上に気をつけてやらないといけない。

水を掬い上げるように、慎重に。
一滴もこぼさないように。

足元には淡い水色に光る魔法陣が出来上がっていく。



______これくらいの威力があれば倒せるかな。


詠唱を止めると、
足元の魔法陣から水飛沫が飛び出す。

飛び出した水滴がそいつに当たり、
同時に爆散する。



そいつから血液は出ず、
飛び散った身体も冷たい空気に溶けていった。

甲斐田晴
不破さーん?倒せたんで帰りましょ…
甲斐田晴
ってうわ!

振り向いた先には大量のよく分からん奴と、
立ち尽くしている不破さんがいた。

…あれ?

もしかして囲まれてる?

え、この量を攻撃手段は術だけ、しかも一人で…?
無理無理、出来るわけないって!!
不破さんの方までカバーできない…

不破湊
甲斐…甲斐田、甲斐田?
甲斐田晴
ッはい!!
不破湊
こいつの腕取れたんやけど
甲斐田晴
え?

え?ん?
ちょっと待って、なぜそうなった?

甲斐田晴
…何やってんすかアニキ!!
不破湊
あぇ?
甲斐田晴
もう逃げるしかない!
甲斐田晴
怪我治したんで逃げますよ!!

術で2体ほど吹き飛ばし、
不破さんの手を取って走り出す。

暗闇に目が慣れてきた方ではあるけど、
何しろ暗過ぎるものでどこに向かっているのかわかってない。
出口の方だといいんだけど…









不破湊
…っ甲斐田!
不破湊
前見ろ!
甲斐田晴
え゛!?


よく目を凝らすと、目の前には暗闇に溶け込んで一体化している黒い壁。
不破さんが声掛けてくれなかったら激突する所だった。けど、
止まれたからといって危険を乗り越えたわけでもなくて、
当然背後にはあいつがいる。


うっわこれ挟み撃ちされてるよねぇ!?

甲斐田晴
無理だってぇ…
不破湊
俺って今能力使えるんかな?
甲斐田晴
今!?
甲斐田晴
いや〜…

まだ薬飲んでる期間中だし、使っちゃいけない気はするけど…

僕一人じゃこの状況を良くする事はできないし、
状況を良くするどころか多分永遠に出られないし。

甲斐田晴
使ってもらうしかない、すかね〜…
甲斐田晴
何でしたっけ、能力
不破湊
何やっけ、能力
甲斐田晴
アニキ…(引)
不破湊
ま、当たって砕けろってコトで
甲斐田晴
いや砕けちゃダメなんすよ

そうツッコミを入れると、不破さんは無言で前を向いた。
正直言うと何か言って欲しかったけど。


会話で意外と時間を使ったらしく、
そいつらは既に、僕らから一メートル程の距離にまで迫っている。









不破湊
___…一旦ステイ


ただでさえ冷たかった空気が、
一瞬更に冷たくなった。

さっきまでの殺気はどこへやら、数体が
不破さんの前で立ち尽くしている。

不破湊
…お〜、できたやん!
甲斐田晴
ぜっっったい能力覚えてましたよね?アニキ?
不破湊
そーさ☆
甲斐田晴
アニキ…(呆)

覚えてたなら言って欲しかったな…

そうぼやきつつ、
不破さんの能力をすり抜けたやつらを術で止める。

不破湊
帰れるんかな?俺ら
甲斐田晴
まあとりあえずは倒せましたし…

そこまで言って気づいた。


むやみやたらに走ったせいで出入り口がわからない、ということに。

甲斐田晴
やべぇ、もしかして出られない…?
不破湊
何やってんだ甲斐田
甲斐田晴
いやアニキも一緒に走ってたって!!

とりあえず歩くしかないのか?
そうなのか?








中間テストが色々な意味で終わりました、
くりーむちーずです。こんにちは。

今回は長めに書きました!!
その分完成度下がってるかもですが((((

初か?1770文字超えたの。


更新頻度の件ですが、そろそろ体育祭&文化祭が控えているので
引き続き月一更新になりそうです…

ピアノの伴奏しなきゃなんですよね、合唱コンクールで。
もうほぼ押し付けられたようなもんですよ。()

それが終われば月二更新くらいには出来ると思いますので!!
誠に申し訳ないです!!!

それでは!


追記

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