第62話

60話
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2021/10/02 09:44
学校が終わり、周りの奴らは部活だなんだと少し騒がしくなる
ジェルくん、帰りましょ!
そんな中、俺は………………………………………………


















ごめんるぅちゃん、今日は俺ちょっと用事あるから先帰っといてや?
え………………朝もそんな事言ってましたよね
何かあったんですか?
あ〜………………い、委員会の仕事があって
………………そうですか、分かりました
じゃぁ、頑張って下さいね
ん、るぅちゃんも気ぃつけてな
……………………………………………………………………………………………………
………………………………
俺が向かったのは、墓地霊園
数々のお墓があり、泣いている人も多々いた



その中俺が足を止めたのは
































































緋衣、来たよ
………………緋衣の、お墓だった


俺は今でもここにくる
寂しくなったり、悲しい出来事があったりしたら
前みたいに緋衣に話すようにしている
………俺のお兄ちゃんな、病弱なんやって



一瞬、風が揺らいだ気がした
緋衣に似てて、今までずっと隠してたんや
………………俺、怖かった
緋衣みたいに………………また消えてしまうんやないかって思うと、すごく怖かった
なぁ、俺………………どうしたらええんやろ
緋衣だったら………………どうするんかな
………………………………………………………………。
















ま、返事なんかあるわけないよな
帰ろ………………
そうして俺が立ち上がった時






































































黄綽 緋衣
ジェルくんが信じるやり方でやってけば
………………………………え
後ろから、声がした
黄綽 緋衣
ジェルくんなりの正しいやり方をしていけば良いよ
聞き覚えのある、明るい声

























………………………………緋衣?















振り向くと、そこには何もなかった
























ただ、黄色いガーベラが風に揺れていた










ガーベラの花言葉 「希望」

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