次の日…
そう…
あの後みんなでオムライス食べたんだけど、
健人くんがケチャップでハート書いてって言ったから書いたら、
みんな怒っちゃって。
結局みんなの分全部ハート書かなきゃいけなかったから
大変だったんだよ。
その上みんな夜遅くまで帰らないし。
もう!
放課後…
よく見たら…
健人くん!?
変装してて…
分からん…ていうか不審者!?
た…たしかに。
美久にバレたら特にヤバいよね…?
危なかった〜
ていうかバレたらヤバくね?
え。でも…
なんでヤバいの?
別に…やましい関係じゃないし。
そりゃあ健人くんは私のこと彼女とか言ってるけど、
私は健人くんのこと…
じゃあヤったから?
でも別に…
ていうか、紹介すればいいじゃん。
美久、ファンなんだし。
でも私…
…!…?
独占したいの…?
あぶな…
勢い余って…
でも、私これで分かった。
健人くんのことが、好きだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。