第4話

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2024/03/27 12:56 更新
あなた
はぁぁぁ…



ついさっきまで部活をやっていた




















疲れた中、私は鏡の前へ移動する













あなた
今日、うまく笑えてなかったのかな…
あなた
動揺したとき表情に出ちゃうの、悪い癖だなぁ……










本気で笑ったのは


今から何年前の話だろう
















それからはずっと








ずっと








何かを盾にして

現実なんか見たくなくて






紙に書いたような下手くそな笑顔を


貼り付けて










みんなに感情のない人間だと思われたくなくて




嫌われたら、なんかと心のなかで復唱する
あなた
こんな感じかな
あなた
いいんじゃない?






洗面所でひとり


寂しく乾いた笑い声が響いた



あなた
今日はご飯なににしよう
あなた
ゼリーでいいかな





嫌われないように



どうしたら嫌われないか







自分の中の検索窓で検索して



答えなんか見つからなくて







そんな事考えていたら


食欲なんか二の次だった





ピーンポーン
あなた
誰かかな…







誰もいない部屋で音が鳴る
あなた
はーい
あなた
今出まーす







あなた
どうしました?…ッ!
及川
よかった……
及川
いたぁ…
あなた
えっ、どうしました?
あなた
あ、私なんかやらかして…!?
及川
いや、ちがうちがう!!!
岩泉
このクソ川が白井瀬に会いたいとか言い出してな
あなた
はぁ…?
及川
今日、顔色悪かったじゃん?
及川
だから、体調悪いのかなって思って!





及川先輩が差し出す袋の中には栄養ゼリーやヨーグルトなど食べやすいものがいくつか入っていた




あなた
え!?ごめんなさい!心配させてしまって……
あなた
私の管理くらい自分でやれますから!!
あなた
次から気をつけます!


心配なんかさせてはいけない



ましてや私の心配なんか




  

 




この人はしなくていい







無駄人間だと思われたくない






存在価値があると思いたい









例えなにもなくても





及川
……………ムッスウ
あなた
ど、どうしました?
及川
……なんでいつも"ありがとう"じゃなくて
及川
"ごめんなさい"なの?
あなた
あ……、ごめんなっ
"ごめんなさい"

を言いかけたとき



口を手で塞がれた







この人は女の子と少し距離が近いじゃないかと思う

及川
だから、ごめんなさいじゃくて?
あなた
……ありがとうございます




納得はしないものの


言っといた






嫌われたくはないから





絶対に






 
嫌われてはいけないから








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