【まるぐりside】
「だったら作ろう!」
…馬鹿。なんでここに来たの。
昔の夢を見ただけでこう、ものすごく気分が落ち込むあたり本当後悔してるんだなって思う。そりゃあそっか、だって俺にできる事沢山あったのに、できなかったし。って考えてたら見つかるな…早いとこ移動しますか…
逃げなきゃ…俺はみんなに合わせる顔がないし。
なんで来た?なんで、
分かるよ。だって、しるは俺達の事を想って行動してくれるし、俺達を想った曲をかいてくれる。俺とは“違う”優しい優しい天使。きっと世界の事も受け入れられるんだろうね。
本能が止める。思い出すな。蓋をしたままでいい。気づいたら一緒に居た。それでいい。苦しい思い出は俺が持つから、しるは知らなくていい。なんで、なんでそんな事言うの?
思い出すな!思い出すな!何も無かった!
「好きな事させてよ!」
「愚かなやつだ…天使の掟を忘れたのか?」
駄目、思い出すな…
出会ったきっかけだから?そんな理由であの日の事が帳消しになるとでも…?
あの天使の事も、俺のことも。
俺の事も…?何もできなかったのに?俺が一番近くにいたくせに、しるを助けられなかったのに?しるを巻き込んでその上、堕ちそうになったのに?
確かにそうだ。俺はまた嫌な思いをさせるところだった。みんな、友達想いだから。
昔のことを完全に昇華するには時間がかかるけど、いつかできる。大丈夫、4人で居る間は、きっと。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。