第15話

十二話・侵入者
112
2021/12/17 11:51 更新
日常国
すっかり日の落ちた頃、来客用の別館。
らっだぁ
クォーツ〜?おーい、どこ行った〜?
レウクラウド
他の国に来たから、浮かれてどっか飛び回ってるんじゃない?
Nakamu
朝までには、きっと帰ってきますよ
レウクラウドの肩の上で、ヒュウガは小さく頷いた。
レウクラウド
ほら、ヒュウガも「大丈夫だ」って
らっだぁ
んー…じゃあ待つか…
その時。
アメリ
アメリ
《…日向様》
ヒュウガ
ヒュウガ
《わっ、》
唐突に背後から声をかけられ、ヒュウガは飛び上がった。
ヒュウガ
ヒュウガ
《あ、亜依羅さん?どうかしたんですか…?》
アメリ
アメリ
《先程、千様が侵入者を発見されたそうです》
ヒュウガ
ヒュウガ
《え、侵入者?》
アメリ
アメリ
《恐らく、各国の幹部様方を狙ってきたのかと》
アメリ
アメリ
《現在、千様とカナ様が動向を伺っております。とにかく、こちらへ…》
ヒュウガ
ヒュウガ
《わ、わかりましたっ、》
ヒュウガは主の肩から飛び降り、アメリについて行った。
Nakamu
あれ?レウさんの徒獣…
レウクラウド
クォーツのこと、探しに行ってくれたんじゃない?
らっだぁ
それなら心配ないかなぁ…
………………………………………………………………
ヒュウガ
ヒュウガ
《…千さん、カナさん!》
ゆき
ゆき
《あ、来ましたね〜》
ヒュウガ
ヒュウガ
《あの、侵入者だって聞いて…》
ミスラ
ミスラ
《アレです》
ミスラの視線の先には、物陰に身を潜めている男がいた。
日常国の人間ではなさそうだ。
ヒュウガ
ヒュウガ
《雫さんは?》
ミスラ
ミスラ
《邸宅の方です。ぺいんと総統達を護るって言ってました》
ヒュウガ
ヒュウガ
《そうなんですか…》
ミスラ
ミスラ
《日向さん。あの侵入者、「支配」してほしいんです》
ゆき
ゆき
《俺達が捕まえたら、この国の人達に勘付かれちゃうので》
ヒュウガ
ヒュウガ
《…わかりました》
ヒュウガ
ヒュウガ
《でもあの人、精神が強そうなので…人型にならないと、厳しいかもです》
ミスラ
ミスラ
《それなら、僕達がここから見張ってますね》
ヒュウガ
ヒュウガ
《お願いします。…亜依羅さん、あの人を「支配」した後に取り押さえてほしいんです》
アメリ
アメリ
《承りました》
音もなく、ヒュウガとアメリの姿が変化する。
雪宮 日向
雪宮 日向
…行きます
二人は隠れていた茂みから飛び出し、男の背後に回った。
侵入者
なッ…⁈
刹那、日向の能力が男を捕らえた。
その場にペタリと座り込み、無防備になる男。
雪宮 日向
雪宮 日向
亜依羅さんっ、
初音 亜依羅
初音 亜依羅
はい
亜依羅が手早く、男の意識を刈り取る。
雪宮 日向
雪宮 日向
…この人、どうしましょう…
初音 亜依羅
初音 亜依羅
邸宅の前に転がしておくのがよろしいかと
雪宮 日向
雪宮 日向
ですね…じゃあ、運びま…
???
何してるんだぜ?
雪宮 日向
雪宮 日向
え?
二人の目の前に降り立ったのは、我々国の幹部。
ゾム
チィーッス!
「味方最大の脅威」…ゾムだった。

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