第28話

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2026/08/04 10:40 更新
「人は絶対どこかで嘘ついてる。
嘘をつかなきゃいけないことがある。
避けられない事がある。私だってそう。
岩本くんだって、嘘、ついてるんでしょ」

『………俺は』



嘘をついている
言いまくってる
〇〇に出会うまで、嘘偽りの人生だったから



「……やっぱり」

『っ…………』



呆れたような声が聞こえ、俺は〇〇を見た
俺の事ばかりで少し腹が立った



「…人に言ってる事と自分の言ってる事、矛盾してるじゃん」

『それは分かってる …けどさ、雪島さんだって、
嘘つくんだろ?だったら一緒じゃね?』

「っ…………」

『人にそんなこと言ってっけどさ、お互い様なんじゃねーの?』



そう言うと、彼女は俯いて、少し震え出した
俺はポケットに手を入れて様子を伺った
そうしていると、勢いよく顔を上げ、俺を睨みつける



「岩本くんには分かんないよっ!
私の気持ちなんかっ!…嘘ついてる理由なんか、
ホントの事なんか知らない方がいいこともある。
だから嘘ついてるの!……分からないなら、単刀直入に言うよ」

『あー、そうだな。俺には雪島さんの考えてる事なんか分かんねーよ。俺だって俺の為に嘘ついたりしたよ。
…俺には雪島さんの事は分かんねーよ。…言えば?』



そう言った俺が馬鹿だった
この時、大切な事を忘れてしまっていた
頭に血が登りすぎていたんだ



「私はっ……」










「本当は岩本くんが嫌いなのっ!!」










『……………はっ?』

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