[ライブが近づいてきたある日]
紫︰あなた最近忙しそうや、
マネ︰まぁ、仕事量がなぁ、
廉︰リハ来るんかぁ?
あなた︰行くよ!ね?マネ?
マネ︰………………………………うーん。途中参加ー
海︰まじー、ないわ
あなた︰いや、でも、仕事やし、
海︰じゃあさ、練習来た時ぐらいちゃんとやってよ?
廉︰おい、海人
あなた︰やっとるわ!!
海︰じゃあ、なんで、振り覚えてこないの?
あなた︰それは………………………、わたしだって、覚えようとしてるけどさぁ!ほかの仕事もあるし、ずっーと練習出来るわけないやん!
海︰曲聴くぐらい出来んじゃないの?なんか、最近のあなた、Mr.KINGっぽくない。
あなた︰はぁ?なに!?私が女だから出来るわけないやんって言いたいんか?だったらごめん、でもさぁ、あなただって他にやらなきゃいかんことだってあるし!!
紫︰おい、
マネ︰言い合いすんのやめんか!!
海︰もーいーよ、あなたなんて知らない
あなた︰あっそ、あなたがMr.KINGから消えればええんやろ?
つづく
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。