第43話

ごめんね、
906
2018/09/26 13:06





『 好き 』。












その一言から始まる俺達。










触れたら壊れてしまいそうな、

その " 心 " に、

そっと口付けをする。










ふわり、と頬にかかる吐息が、

少しくすぐったい。












桃色の絵の具を落としたような頬。


くりっとした目。


キュッと結んだ口。








愛しい。










思わず抱きしめる。








「苦しい」と笑う君は、

やっぱり愛しい。












ふわふわと流れる時間に身を任せ、

幸せな一時を過ごす




















はずだったのに、










どうして君は、


俺の腕から居なくなってしまったの。







END.

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