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第8話

漫画かよ!
63
2017/11/05 07:46
おれはいつにもましてソワソワしていた

なにせ、料理部にはいって気づいてしまった。

自分が恋してることに。
蒼空
これが恋…か…
やっとわかった。相手のことを想うと苦しい気持ち
でも、そのひとに会えばものすごく嬉しくて…
???
恋…してるの??
ふいに後ろから低い、でも暖かみのある声が聞こえてきた
蒼空
…!!高城先輩!!えっあっいや!し、してないっすよ(笑)
高城れおん
ほんとに?顔色赤いけど…?
そう言って先輩は俺の顔を覗きこむ。
蒼空
〜〜〜〜っ!それは…
高城れおん
ん?
先生
よし、全員いるなー?はじめるぞー
いつの間にか全員集まってて風のようにはじまる。

もう少し先輩といたかったけど、あのままじゃバレるとこだった…

安心してついため息がもれる。

先生
んじゃあ、今日は二人一組でやるぞー。ペアつくれー。
女子生徒1
そらー!こっちきてー!
蒼空
はーい!
同じクラスの子に呼ばれ行こうとしたとき…
パシッ…
蒼空
え?
高城れおん
ダーメ。蒼空ちゃんは俺とペアなの。
蒼空
は!?えっあっちょっと…
そういうと手首を掴まれ一番はしのキッチンまで連れていかれる。
蒼空
おれ、((ゴォッホン!…私、先輩と組むなんて…!
初心者ですよ?
高城れおん
初心者とかどーでもいいの。俺は蒼空ちゃんとやりたいんだけど…ダメ、かな?
蒼空
っ!?ぜ、全然…大丈夫………です。
高城れおん
あれ?もしかして緊張してる?
蒼空
先輩こそっ…面白がってます?
高城れおん
バレた?
蒼空
なっ!
高城れおん
だって反応がかわいくて…(笑)
蒼空
か、かわいっ…!?
先生
そこ、しゃべるなー?はなしきけー?おいてくぞ
蒼空
す、すいません
高城れおん
ほーい
思いがけない展開になってしまった。心の中で「少女漫画かよ!」とツッこむ

まさか、先輩とペアなんて…

嬉しくて顔があつい…
チラッと隣をみると先輩と目が合ってニコって笑いかけてくれた

でも俺は当然そんなことできなくて慌ててそっぽむいてしまった。
蒼空
むり…しぬ
ボソッと言ったから聞こえなかったらしい。






羽柴蒼空、16歳、俺は今日。きゅん死するかもしれない…

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