沙羅ちゃんを家に呼ばなかったらよかった…
私はほんとに醜いな…………
沙羅ちゃんに釘付けの翔くんは
もう私のことなんて見えてない。
まだそれだけなら良かったかもしれないけど
沙羅ちゃんもまた、翔くんに恋をしたんだ。
それがわかったのは、
沙羅ちゃんがうちに入ってくつろいでいるとき。
沙羅 ねえねえ!!
さっきの人、えっと…
あなた 相原翔さん?
沙羅 そう!その人!
私、一目惚れしちゃったかも。
目があった瞬間、胸がキューってなって。
あの人のこともっと知りたいなぁ。
あ!あなた!
応援してくれない?
すがるような沙羅ちゃんの目に、
私も好きなのなんて言えなかった。
いくじなし。
あなた うん…………
沙羅 ありがと~😭✨
あなた大好きっ!
さっきまで嬉しかった沙羅ちゃんの
頬すりすりも、今では上の空。
応援なんて出来るわけない。
でも、私が沙羅ちゃんに勝てるわけもない。
なんで、今まで自分の気持ちを伝えなかったのだろう。
そしたら、こんな後悔しないのに。
私の心が、後悔でいっぱいになる。
もう………あの人と結ばれることは
ないのでしょうか。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。