第12話

To be continued ✲✿❀*
984
2017/10/16 23:02
ついに4日が経った。
今日で勝利とも お別れ....かぁ
あなた

勝利、いまいい?

私は勝利の部屋をノックする。

勝利から返事が来ない。
あなた

勝利?

私は勝利のお部屋のドアを開けた。

勝利はお部屋の隅で体育座りをしてた。顔を埋めている。泣いてるのかも?
あなた

勝利......

勝利
勝利
........なに
だいぶ元気が無くなった感じだった。そりゃそうだ。私が引っ越すって言わずにあと数時間で発つから。
勝利
勝利
なんで言ってくれなかったの?
勝利は涙でグチャグチャの顔だった。とても目が充血しててまだ涙が零れている。
あなた

ごめん......本当にごめん

私は勝利を抱きしめた。

この感じ。人を抱きしめたら何故か安心する感じ....勝利もそれが伝わったのか泣くのを止めた。
勝利
勝利
.....何もかも話してよ
私は何もかも話した。

こんなに打ち明けたのは勝利が私を拾ってくれてから以来では無いだろうか。

途中で勝利はすすり泣きしたりショックを受けてたけど学校は同じと聞いてだいぶ安心しているようだ。
あなた

どこに引っ越すか分からないけどこれからも仲良くしてくれる?

勝利
勝利
もちろんじゃん.......... ...........から
あなた

え?何て?

勝利は顔を赤らめて下を向いた。
何を言ったんだろう。
勝利
勝利
もちろんじゃん.... お前はずっと俺の彼女だから
あなた

......../////

私は今の発言で耳から湯気が出てもおかしくないと思った。嬉しいしとてもありがたかった。






親戚
あなたちゃん! 行こうか!
あなた

うん!

数時間後私は無事優しい親戚に引き取られ引っ越すことになった。
私が勝利の家に来た時と同じ暖かいよく晴れた春の事だった。
親戚
お世話になりました
メイド
いえいえ、あなた様は賢い方でしたよ。
樹利
あなた姉ちゃんまた遊びに来いよ!
あなた

うん!

勝利
勝利
あなた、ちょっといいかな?
勝利に声を掛けれ私は大きなお庭のベンチに座った。
勝利
勝利
彼女が出来て叶えたい事があったんだ。
叶えてもいいかな?
あなた

うん......!

私は何となく目を閉じた。

刹那の事。 2人の唇が重なった事は覚えてる。
顔に血が集まる。何となく勝利を抱きしめたくなった。
勝利
勝利
俺は 男 だからな
勝利は私をギュッと抱きしめながら言った。
長く長く抱きしめた。
勝利
勝利
あ、あとこれ 俺たちからのプレゼント
そう言われて渡されたのは私が気に入ってるブランドの服と靴、お菓子のリュックだった。
あなた

うわぁ!すごい......

感嘆のあまり大きな声を出してしまいお庭に迷い込んでいた猫がじろりと睨んだ。
勝利
勝利
この服を見るたびに俺たちを思い出してね
あなた

うん....!ありがと!



私は親戚と新居へ歩き出した。
大きなマンションと聞いている。

まぁ私は知らないだろうな。勝利の家から50メートル先が引越し先なんて。
あなた

ってことなの!勝利の家まで近いんだ~くれぐれも秘密でね!

萌華
な~んだ ドラマチックに遠方へ引っ越してENDと思ったのに~
侑大
まぁこれも一応ハッピーエンド?だな。
私は休み時間に萌華と侑大くんに打ち明けた。
勝利と道中でバッタリ会うまでは言わないでおこう。
勝利
勝利
なになに~?なんの話~?
あなた

ひみつ~((ニコッ

勝利
勝利
え~ なんだよ~教えろよ~
今日も私の新しい物語が始まる。



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