私の部屋に案内する
名前を呼ばれて後ろから抱きしめられて、、、
奏絵)肩が小刻みに上下している。、、、泣いて、、、る?
普通は先生と生徒が恋愛なんて許されない恋。親はきっと「生徒を誘惑した」「生徒に色目使った」「未成年に手を出した」って訴えたりするかもしれない。
勢いで振り向くと顔のすぐそばには降谷先生の顔があった
とっさに後ずさる
痛いほどしっかりと腕をつかまれた。まるで、お前のことは離さない。とでも言うように。
堪えてた涙が溢れてくる。
降谷先生のことは大好き。でも、先生と生徒という立場が私達の邪魔をする。
身内がいる学校では働けないように、、、簡単に言うと社内恋愛禁止。みたいなもののように。
愛し合うことに制限をかけられている。
まるで、そう、ロミオとジュリエットのように。
身分違いのシンデレラ。意地悪な魔女(継母)がいる白雪姫。人魚のアリエル。野獣の王子に捕まってしまったベル。、、、あれ?恋にそーゆーのは付き物なのかな?
わかんないよ
ぎゅっ
抱きしめられて、、、大人の包容力で私は安心しきってしまい、体に力が入らない。
お互いの顔を見つめて、、、
私の頬に降谷先生の手が触れる
奏絵)なにその顔っ!可愛すぎなんだけど!
零来の顔は、とろーんとしている
バタン、ボフッ
そして、ベッドに押し倒されてしまった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!