2人の出会いは高校生のとき .
駅のホームで彼女が落とした生徒手帳を彼が拾い , 彼女に一目惚れをしたのがきっかけ .
涼「 落としましたよ 。」
あ 「あ … ありがとうございます 」
涼 「………っ」
君の笑顔は眩しかった .
その時は時間なんて止まってるようだった .
周りを歩いてる人はまるで一時停止のボタンを押したかのように止まって見えた___ .
あ 「あ、あの … 時間大丈夫ですか ? 」
涼 「え ? ……… っやべ!あ、気をつけてください!」
そう言って飛び込むように電車に乗った .
俺は電車に揺られながらさっきの笑顔を思い出した .
かわいかったな …
有 「おい、山田!!おっはっよーん!!……かわいい?俺のことか?!」
やべ、声に出てたか 。
涼 「……」
有 「なぁ無視すんなって!!そんなに俺かわいいか?」
涼「は?誰が大ちゃんの事かわいいって言ったんだよ。てか朝からうるせー」
有「なんだと?!だいきんまん泣いちゃうぞ…」
涼「 勝手に泣いてろよ 」
なんか隣のやつがうるさいけど気にしないのが俺←
次はいつ会えるかななんて思いながら駅を出た .
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!