今日は梟谷を担当する。
私がコートに入るなりみんな一斉に挨拶をしてくれる
もうネットのポールは設置されている。
すごく助かる。
何もしないのもなんだから、ネットを張ろう手を伸ばした
また気遣われてしまった、、
ありがたいけど申し訳ない。
ドリンクを作る前にタオルをベンチに運んだ、
その頃ぐらいかな、、
少し体が重く感じたのは。
昨夜、あんな夢見たもんだからきっとストレスかなんかだろう。
気にする事はない、、
なんて思っていたのに
ドリンクを作りに水道場へ向かう途中
視界が歪んだりぼやけたり明らかにおかしい
本当なら休みたいところだけど、
今日はにいなちゃんがいないので、私が休んだら人手が足らなくなる。
そうだ、昼休憩で仮眠を取ろう。
それまで我慢だ。
水道場に着くなり、すぐにドリンクを作り始めた。
早く室内に戻りたい。
だるい体にこの暑さは良くない。
早く終わらせよう
半分くらい作り終えた
いつもなら余裕なくらいなのに、もう腕が動かない。
さっきより目眩が酷い。
目に映るもの全てが歪み、何がなんだか分からない。
立っているのもしんどくなり、その場にしゃがみこんでしまった。
そのうち、頭が急に重くなって倒れ込んでしまった。
早く立たなくては、
水道に手をかけ、体重を支えながら何とか起き上がる。
それでもまだ、座り込んだまま。
やばい、声ははっきり聞こえてるのに理解ができない。
というか、なんで稲荷崎の人が?
んー、、わかんない、、
どうしよ、、
何とか返事をしたけど、
限界が近かったようで、そこから視界が真っ黒だった。
でもなんか、誰かに抱えられているような感覚はあった。
きっと誰かが運んでくれていたんだ。
迷惑をかけてしまった、、
申し訳ない、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。