それから、1年半以上過ぎ、私は受験を終えた。
そして、昨日は合格発表だった。
私は私立を受けたから、国公立の人よりは早い、2月中旬。
「どーだった?
今めっちゃドキドキしてんだけど。」
昨日のうちに電話でも伝えられたんだけど、やっぱり、顔を見て報告したい。
「えー、なんで秀也が緊張してんのーっ」
「多分先輩より緊張してる。」
「あははっ、なんでっ」
秀也のタメ語にももう慣れた。
そして、私もいつの間にか、秀也って呼ぶようになった。
てか、去年中島先輩が忠告したとおり、私たちの仲は1週間で部内に広がりました。
そんな先輩たちも、みんな卒業して、気づけば今度は私たちの代の卒業が近づいていた。
「つか寒い…わざわざここで?」
冬の真っ只中の部室は昼間でも寒い。
「いや、学食でも教室でもいいけどさ、3年生みんなピリピリしてるから〜」
ホントに、ご飯食べながらでもみんな勉強してる。
「じゃぁ、先輩がここでオレと昼飯食ってくれるってことは、なんとなく結果の予想はつくね?」
ふふっ。
「うん…私っ、あなたはっ…」
ニヤけが止まらない。
「合格いたしましたっ!」
「おめでとっ、先輩!」
「ありがとーっ」
良かった。
ほんとに、不安だったんだ。
でも、秀也が色々サポートしてくれたおかげで合格できたよ。
デートの回数減らしたり、学校でもなかなか会えなかったり辛いことも多かったけど、秀也はそのことをちゃんと理解してくれて協力してくれた。
「じゃー、思う存分遊べるね?」
「もちろん!
テストも終わってるし!」
「よっしゃ、じゃー明日デートしよ。」
明日は土曜日。
「え?
部活じゃないの?」
「コーチ不在のためお休みです。
久しぶりに土曜オフだー…」
床に寝そべる秀也。
「体休めなくていいの?
明後日はどーせ練習あるんでしょ?」
運動部にとって休日はその字の通り休むためにある。
そんな貴重な1日を、デートに使っていいの?
「大丈夫大丈夫、午後練だから。
それに、どれくらい我慢したと思ってんの?
先輩、受験終わってからも落ちてるかもしれないからって勉強してたし。」
「そっか、それなら明日、秀也予約しときますっ!」
ビシッと手を上げる。
「はいっ、了解ですっ!」
秀也は敬礼。
「「あははっ」」
それがおかしくて、2人で笑い合う。
そして、どちらともなく唇を重ねた。
幸せだよ、ありがとう、秀也。
ずっとずっと、秀也と付き合っていければいいな。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。