第34話

合格
6,413
2017/11/13 00:51 更新
それから、1年半以上過ぎ、私は受験を終えた。


そして、昨日は合格発表だった。


私は私立を受けたから、国公立の人よりは早い、2月中旬。


「どーだった?

今めっちゃドキドキしてんだけど。」


昨日のうちに電話でも伝えられたんだけど、やっぱり、顔を見て報告したい。


「えー、なんで秀也が緊張してんのーっ」


「多分先輩より緊張してる。」


「あははっ、なんでっ」


秀也のタメ語にももう慣れた。


そして、私もいつの間にか、秀也って呼ぶようになった。


てか、去年中島先輩が忠告したとおり、私たちの仲は1週間で部内に広がりました。


そんな先輩たちも、みんな卒業して、気づけば今度は私たちの代の卒業が近づいていた。


「つか寒い…わざわざここで?」


冬の真っ只中の部室は昼間でも寒い。


「いや、学食でも教室でもいいけどさ、3年生みんなピリピリしてるから〜」


ホントに、ご飯食べながらでもみんな勉強してる。


「じゃぁ、先輩がここでオレと昼飯食ってくれるってことは、なんとなく結果の予想はつくね?」


ふふっ。


「うん…私っ、あなたはっ…」


ニヤけが止まらない。


「合格いたしましたっ!」


「おめでとっ、先輩!」


「ありがとーっ」


良かった。


ほんとに、不安だったんだ。


でも、秀也が色々サポートしてくれたおかげで合格できたよ。


デートの回数減らしたり、学校でもなかなか会えなかったり辛いことも多かったけど、秀也はそのことをちゃんと理解してくれて協力してくれた。


「じゃー、思う存分遊べるね?」


「もちろん!

テストも終わってるし!」


「よっしゃ、じゃー明日デートしよ。」


明日は土曜日。


「え?

部活じゃないの?」


「コーチ不在のためお休みです。

久しぶりに土曜オフだー…」


床に寝そべる秀也。


「体休めなくていいの?

明後日はどーせ練習あるんでしょ?」


運動部にとって休日はその字の通り休むためにある。


そんな貴重な1日を、デートに使っていいの?


「大丈夫大丈夫、午後練だから。

それに、どれくらい我慢したと思ってんの?

先輩、受験終わってからも落ちてるかもしれないからって勉強してたし。」


「そっか、それなら明日、秀也予約しときますっ!」


ビシッと手を上げる。


「はいっ、了解ですっ!」


秀也は敬礼。


「「あははっ」」


それがおかしくて、2人で笑い合う。


そして、どちらともなく唇を重ねた。


幸せだよ、ありがとう、秀也。


ずっとずっと、秀也と付き合っていければいいな。

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