第43話

エピローグ
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2017/11/13 03:35
パンッ。


目の前で手を合わせる。


今日はね、バスケ部のOB会に行くんだよ。


一個上の先輩と一個下の後輩。


私が2年生の時のメンバーで。


今日の夜。


居酒屋で飲み会です。


秀也のお墓の前で報告。


秀也の死を知ってから、さらに2年。


私は今、大学4年生。


最初は神崎先生に付き合ってもらってお墓参りに来てたけど、途中から一人で来るようになった。


今でもちょくちょく来てる。


1ヶ月に1回くらいは。


「じゃあ、また来るね。」


私は立ち上がって桶と柄杓を片付ける。


秀也はもうこの世にいない。


だけど、私の心の中にはずっと生き続けてる。


私、まだ、秀也が好き。


秀也はほかの人と幸せになれって言ったけど、まだ秀也以上の人が現れてくれないんだよね。


私の中で秀也が一番。


秀也が世界で一番大好き。


私の大切な人。


秀也のこと、絶対に忘れないよ。


ずっと。


一生。

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