第3話

Prolog ~ 終 ~
1,490
2017/11/04 11:09




病院について、緊急治療室の前で


病院の人から説明を聞いた。
病院の先生
病院の先生
今、とても危険な状態です。
外に投げ出された時、ガードレールに
頭をぶつけたようで、
酷い脳挫傷が見られます。
あなた

そ、それでお父さんは!!!

病院の先生
病院の先生
今、全力を尽くして治療しています。
ですが、、、覚悟はおいてください。
あなた

は、はい、、、、

わ、分かりました、、、



あんなに どうでもよかった父親が、


今はとても心配だ。


胸が潰れるほど悲しい。


怖い。
先生
先生
だ、大丈夫だ、
きっと大丈夫だ。
あなた

ありがとうございます、、泣

私はついに堪え切れなくなってしまった。


こんなにも人前でわんわん泣いたのは


いつ振りだろう。


今まで溜め込んでいたものが、


ついに溢れ出てしまった。


辛い。怖い。






数時間後
病院の先生
病院の先生
渡辺さん、術中に容体が急変し、
14:59に御臨終です 。
全力を尽くしましたが、、、、
あなた

う、そ、、でしょ、、、、
嘘、、ですよね、、、、?
そんなっ、、、泣

いやぁぁぁぁぁぁぁあ、、!!!

病院の先生
病院の先生
今、治療室の隣の病室に
お父様はいらっしゃいます。
落ち着いたら、そちらまで、、


やっぱり、神様は私から何もかもが


奪ってしまうんだ。


ついにお父さんまで。


もう、嫌だ。一人は嫌だ。




それから先生に付き添われ、


私はその病室に入っていった。
あなた

お、とう、、さん、?
ねぇ、、、お父さん、??
ねぇ、起きてよ、、、
起きてってば、、!!

その病室には冷たくなったお父さんが


横たわっていた。
あなた

一人に、、、しないでよ、、、
おとうさん、、、、、泣

先生
先生
渡辺。
先生が今日は送ろう。
車を出してくるから待ってなさい、
あなた

いえ、、、、
今日は一人にさせてください。
一人で帰らせてください。

先生
先生
そうか、そうだよな。
気をつけて帰れよ。
あなた

ありがとう、、、ございます、、、



その後、病院の人から説明を受け、


今日は家に帰った。


病院を出た後、ふらふらと街を歩いた。


大きな交差点。事故現場。


そんなに好きでもなかったはずなのに


お父さんが死んでしまったというのが


ものすごく悲しい。 とても悲しい。


放心状態のまま、私は横断歩道を渡った。
通行人
通行人
危ない!!!!!!!!
あなた

えっ???


気付いた時にはもう遅かった。


前から乗用車が私に向かって


走ってきたいたことに。


考える暇も与えてはくれなかった。
通行人
通行人
きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!



キィィィィィィッ


急ブレーキの音と共に私は宙を舞った。



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