第21話

のっぽと力士とチビ
1,320
2020/07/16 11:02





あなたside

(2013年辺りだと思っといてください〜)←





















まぁ、私も小瀧のことは好きではなかった



なんて言うか、チヤホヤされてたから。



私は物心ついた時には男ばっかで



親友って言える友達も出来てないし



そもそも友達がいなかったから、



いつでも周りに人がいる小瀧が



羨ましかったんやと思う。笑



















西畑「あなたー、ジュース買い行こー」



『行くー!待って!』



西畑「あ、のんさん!のんさーん!」



小瀧「ん?あぁ大吾!」



西畑「ジュース買いに行くねんけど来る?」



小瀧「俺も行こうと思っててん!」



『…大ちゃんごめん、私トイレ行ってくるわ』



西畑「えっ、あなた!」



小瀧「あいつも一緒に行くつもりやった?」



西畑「せやけど…変なやつやな」



小瀧「…喉乾いた!行こ!」



















その時は、ジャニーズの中で



唯一の女子っていうのが嫌でしょうがなくて



私からみんなに壁作ってたし



多分みんなもこの時期は私の事



あんまり好きじゃなかったと思う 笑



その中でも話しかけてきてくれたのが西畑で、



西畑繋がりでみんなと仲良くなれた感じやった。



もちろん中学生の思春期真っ最中やし、



反抗期っぽかったから、



今思えば相当のヤンキーやな… 笑



















『…はぁ』



正門「…何ため息ついてんねん」



『…いや、別に』



正門「みんなと仲良くするにはどうしたらええん
かなって顔してんで」



『なっ、そんな顔してない!』



正門「してる」



『してない!』



正門「してる」



『…………………してn 正門「してる」…』



正門「…無理に合わせようなんて思わなくてええ」



『っ、』



正門「ゆっくりでええから。
小瀧くんのことやろ?」



『…せやけど、でも私が今話せるの
正門か大ちゃんだけやし。
みんな多分…ってか、私の事嫌いやと思うし』



室「誰が嫌いやアホ」



『龍太くん!?』



正門「盗み聞きっすか!」



室「トイレの近くで話してる方が悪いねん」



『…別に仲良くなりたいなんて思ってない』



正門「…本音は?」



『仲良くなりたいなんて思ってない』



室「お前なぁ 笑」



『けど、仲間になりたいとは思ってるよ』



正門「…ふはっ、それが聞ければ十分や」



室「お前、羨ましいんやろ?
周りにいつも人がいて、チヤホヤされて。」



『…』



正門「信頼できる人なんか1人いれば十分や。
友達なんか俺がなったる。つかもうなっとる。
関西ジャニーズJrって名前がついた時点で
俺らは仲間やから。」



『…ありがとう』



室「よーし、レッスン戻るでー」



『ふふっ、よしっ!!!』←ダッシュ



正門「ほんまにあいつ年下なんすかね」



室「俺より十分頼もしいわ」



正門「ですよね…」



室「否定せい」



















多分この正門の言葉で色々吹っ切れた。



小瀧とも、みんなとも



少しずつだけど話せるようになったし。



でも、完全に心開くのは



まだまだかなーって



なんか自分でも思ってた←












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