第7話

6. 忘れたはずの約束
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2025/04/26 12:20 更新











あなたの好きな人の名前と過ごす時間が増えるたびに、夢は少しずつ鮮明になっていった。







──青い海の底。





──誰かと並んで泳ぐ感覚。





──「もう一度、君に会えてよかった」






その言葉を思い出した瞬間、あなたは激しい頭痛に襲われた。
あなた
……っ
好きな人の名前
あなた、大丈夫?







心配そうに覗き込むあなたの好きな人の名前の瞳を見たとき、あなたの胸が小さく震えた。







──知ってる。







この目、この声、この微笑み。







ずっと前に、どこかで。
あなた
……あなたの好きな人の名前。




あなたは、まるで確かめるように彼の名前を呼んだ。






すると、彼の表情がほんの一瞬、揺らいだ気がした。
好きな人の名前
うん?
あなた
……なんでもない。





言えなかった。





でも、確信していた。







あなたの好きな人の名前は、何かを隠している。





そして、あなたはそれを知っていたはずなのに、忘れている。
















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