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第1話

新しい学校
17
2017/12/02 00:03
小学4年生の冬、あなたは新しい学校に転校した。
少しのワクワクと、少しのドキドキを持って、初日、学校に向かった

富塚先生
皆さん、おはようございます。今日は、転校生が来ました!さぁ、入って。
ザワザワ…
あなた

××市から来たあなたです。よろしくお願いします!

少し緊張しながら自己紹介を終え、先生に言われた席に座った。
先生は、女の人で若いかわいらしい人だった。子供の私が言うのもなんだけど…
富塚先生
はい、では、授業を始めます。教科書の120ページを開いてください。……
キーンコーンカーンコーン
授業が終わり、休み時間になった。その途端、人が私の机の周りにたくさん集まって来て、
Aちゃん
ねぇねぇ趣味はなにー?前の学校は、どんなとこだったー?
Bくん
ねぇねぇ…
次々に質問が飛んできて、私が戸惑っていると、
??くん
おい、そんなにいっぺんに聞いたら、困るだろー
と、男の子の声がした。
そうだよね、何か、ゴメンね…と、みんなが私に言った。
あなた

ううん、大丈夫だよ!ありがとう。

??くん
俺、吉田かなめっていうんだ。よろしく~!
あなた

よろしく!

かなめは、みんなからの信頼も厚そうだった。さっきのことも、一言言っただけで、みんなが私に謝るぐらいだから。そういえばかなめ、授業中も冗談やおふざけで、みんなの気分を明るくしてたっていうか、みんなを笑わせてた。
そんなことを思っているうちに、チャイムが鳴った。
何か、かなめって面白いし、優しいところもあっていい人だなー。そう思いながら席に座った。

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