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第11話

彼氏と友達
【悪い、今日一緒に帰れない🙏】


LINEに気がついたのはお昼休みだった。


「え…」


「どしたの?」


購買のサンドイッチを片手に樹里が聞く。


お昼はいつも樹里と2人で中庭のベンチに座って食べるのがお決まり。


「いや、柊真から今日一緒に帰れないってLINEが来てて…」


【部活?】


送信して画面を閉じる。


火曜日にも、たまに部活が入ることがある。


この前特例の休みがあったからそれの振り替えかな。


「んじゃぁ今日、買い物付き合ってよ」


「んぁーいいよ。」


「“んぁー”ってなによっ…」


くくくっと樹里が喉の奥から声を出して笑う。


「なんの買い物?」


そーだ、私も柊真のクリスマスプレゼント買わないと!


「ん、リップとか、色々。」


「どこで?」


「あのー、あそこ。

駅前のショッピングモール。」


ショッピングモールなら色々置いてあるよね。


「柊真くんへのクリプレ買った?」


「いや、まだ。」


「じゃぁ丁度いいじゃんっ!」


「うん、同じこと考えてた〜。」


樹里が嬉しそうに笑った。





ーキーンコーンカーンコーン


6時間目の終わりを告げるチャイムが鳴る。


「きりーつ。

ありがとうございましたーっ。」


「「「ありがとうございましたー」」」


ガタガタと椅子をしまって次々にみんなが帰っていく。


「じゃーねーっ!」


「バイバーイ」


私は教室の後ろにあるロッカーに日本史の教科書をしまい、宿題の数学のノートを取り出す。


席に戻ってそれをカバンにしまう。


「よっ、あなた。

これから部活?」


雄太が机の前を通りかかり、私にそう聞いた。


「んーん、今日はオフ日。

雄太は?」


「オレは部活〜…

今週オフねぇんだよ…次の休み日曜。」


はぁ、とため息をついて肩を落とす雄太。


「あはは、お疲れ〜っ」


雄太ってサッカー部だっけ?


大変だなぁ。


「あなたーっ!」


ドアからひょこっと顔を覗かせる樹里。


「あ、樹里っ。

じゃぁ、帰るねっ!」


私はカバンを背負う。


「おうっ!

また明日なー。」


「バイバイっ。」


雄太に手を振って教室をあとにする。


「なにっ、浮気ぃー?

もーだめだよぉ??」


樹里がぶりっ子のマネをしてわざとらしく大袈裟に言う。


「ちっ、違うよっ」


もー、何言ってんの…


「えー、ほんとにー??」


冗談で言ってるんだか、本気で疑ってるんだか…


「ほんとにっ。

何も無いからーっ!」


雄太は、そんなんじゃないもん。


うん、ほんとだよ?