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第75話

63度
38
2024/06/14 08:45
冬瓜
あれ……??
冬瓜
なんか、え…?
全然人居なくない…??
桜をホテルへ運んだ後、静流さんに看病をまかせて私達は闘技場へ急いだ。
やっと闘技場に着いたかと思うと、辺りはガランとしていて、私達以外の気配が全くない。
ぼたん
あ、あれぇ~??
確かさっきまで裏御伽チームと戦ってたはずだよねぇ??
雪菜
…もしかして、もう終わってしまったのでは……
桑原
ギィヤアアアアア!!!??
桑原の声が聞こえたので何となく空を見上げてみたら、
冬瓜
!?うわ、
空から桑原が!??!
なんと、桑原は絶叫しながら空から落っこちてきた。
ズギャーーン
彼は闘技場のリングに頭から突っ込んだ。
冬瓜
おいおい、桑原さァ~~ん
一体何があったの??
冬瓜
てか大丈夫??
桑原
大丈夫に見えるならお前の目は節あ……
桑原
ゆ!雪菜さァん!!?
桑原は私達には目もくれず、一目散に雪菜ちゃん目掛けて走り出した。
雪菜
く、桑原さん…!
大丈夫ですか??
桑原
アァこんなの屁でもないですよォ!!
ちょっと油断しただけで……
ぼたん
いつから桑ちゃんは油断できるほど強くなったんさね~?
桑原
姉貴みたいなこというんじゃねーよォ!
桑原
あれ?そういえば姉貴の姿が見えねぇなァ
冬瓜
あぁ…実はさ……
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冬瓜
だから静流さんが看病してくれてんだよね
桑原
なるほどなァ……
桜のヤロォこんな時に一体どうしちまったんだよ
桑原
あ!!!それより!!
桑原は血相を変えてあたふたし始めた。
桑原
まだ試合終わってねぇんだよ!!早く闘技場に戻らねぇと!!
螢子
え?!まだ戦っている途中なの?
じゃあどうして桑原君はここに??
桑原
とりあえず、闘技場に向かいながら説明するぜ!!

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