俺は、自分が通う高校の交換留学(?)的な制度で、希望してもいないのに他校に送り飛ばされることになった。
方向音痴なもんで、朝六時に家を出て、三十分も歩けば着くはずが・・・現在時刻、七時四十五分。ちなみに、国境は越えていないので時差は発生しない。よくぞここまで迷えたもんだ。
んで、ここまで苦労してたどり着いた学校の名を俺は覚えていないわけだが。
あ、あの校門━━━━
そーだ、思い出した。いろんな大事なことを。
最初に校長室に行かなきゃいけないんだが・・・情報収集も兼ねて、ホームページとか見てみるか。
━━━━━━━ん?
あれ、校長って・・・これ、うさぎ・・・だ、よな?
え、この世界でも動物って話せるん?
え、使い魔?モフエゴ先生おったりする?(本っ当に会いたくない)
あ、校長挨拶が・・・えー、我が校は、にんじんを愛し、、、この時点で心配だわ。
でも、校長本人が書いてるんなら、意思疎通はできるってことで、、、ん?
この挨拶の文末、、、
「翻訳・代筆 本校生徒会長 乾 無人」
、、、意思疎通は諦めよう。最悪にんじん貢げば何とかなんだろ。(悪ガキ思考)
━━━━━━━ん?
あれ、この学校・・・全校生徒、六人なん?
え、大丈夫?学校として成立してる?合併とかせえへんの?
見ない方が良かったかもしれん。もう行く気失せてきたわ。
誰なんだろうかこいつ。声かけてきたんだから、学校の人だよな?
うさぎではなさそうだから・・・教師か、生徒ってところか。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。