はい、放課後になりました。
俺は今から、ユンギ先生の所に行かないと行けません。
はっきり言って嫌です。
あの人マジで何するかわからねぇし、
下手したらあの抜けてる校長も付いてくるかも…
それだけは嫌!!絶対に嫌だ!!
もういっその事行かないでいようか…
ガララララ…
🐭「おーい、いつまで待たせるんだ?」
🐰「げっ…」
🐭「…お前先生に対してその態度はねぇだろ。」
俺がまだずっとい留まっていた教室に、先生の方から来てしまった。
これじゃ、もう強制的に連れられるな。
🐭「ほら、行くぞ。」
🐰「はいはい〜」
…
ガララララ…
校長は……いない!!
心の中でガッツポーズをつくる。
🐰「で、何で俺を呼び出したんですか。」
🐭「薄々勘づいてるだろ。」
🐰「え?」
俺何やらかしたっけ?
しかもわざわざ保健室でだし…
あ、まさか…
🐰「先生の寝顔を、撮ったこと…?」
🐭「え、違う。てかお前そんな事したの?」
あ…
🐭「まぁいい、腹痛の事だよ。」
あぁ!!なるほど!
🐭「お前、痛みだけじゃなく、快感も感じてるだろ。」
🐰「はい。」
ん?何で先生目パチパチしてんの?
まさかホントに快感感じてるとは思わなかったとか?
🐭「あ〜まぁいい。いつからだ?」
🐰「中一からです。腹痛自体はもう少し前からですけど。」
🐭「ふうん…」
何だよその反応。
自分で聞いといてそんな反応するやついる?
ったく、俺が答えてやったのに((
🐭「じゃ、ずっとどうしてたんだ?」
🐰「ただ耐えてましたけど。」
🐭「何も、してなかったのか?」
🐰「?はい。」
何を言っているんだ?
俺の事情を知ってるのは先生だけだって言ったのに。
🐭「そう、か。」
何、マジでどうしたんだこの先生。
ちょっと不安になってくんじゃん。
🐭「そういや、何で親に話さなかったんだ?」
🐰「あ、えっと…」
ちょ〜っとこれは言い難いなぁ…
どうしたものか…
🐭「言えないなら無理に言わなくてもいい。」
🐰「あ、はい。」
🐭「あ〜それだけだ。」
🐰「わかりました、さよなら。」
🐭「じゃな。」
ガララララ…
🐰「何で…」
ずっと、何か息が苦しかった。
朝は、そんな事なかった。
まぁそれは、ただ必死に耐えていたからだと思うけど。
何で、何で思い出してんだよ…!!
朝の、先生っ…
…
🐭「っくそ、…」
何で思い出してんだよ…、!
朝のあいつ…
…
🐭「…はぁ。」
🦄「どうしたんですか〜?」
こいつはホソク。
何だっけ、えっと…
🦄「国語です!!」
あ、そうそう、国語の担当だ。
まぁ、とりあえず良い奴だ。
🦄「何ですか、とりあえず良い奴って!」
(何でここまで入ってくんだよ…
(一応ホソク対策にかっこつけといたけど…
🐭「お前、優しさだけは誰にも負けねーじゃん。」
🦄「え、そうかなぁ〜、/////」
チョッロ…
🦄「んで、ため息ついて、どうしたんですか?」
🐭「え、あ、いや…別に、何も。」
こんな事、こいつに言える訳がない。
🦄「何ですかこんな事って!俺に言えない事なんですか!」
あ〜忘れてた、こいつここまで来るんだ。
🦄「ユンギさんは俺に何の愚痴でも話してくれてたのに!」
🐭「いや、愚痴だぞ?そんな良いもんじゃないだろ。」
🦄「でも、俺にぐらい話してくれたっていいじゃないですかぁ〜!!」
🐭「わかった叫ぶな叫ぶな!職員室じゃ迷惑だってのに!」
🦄「あ、は〜い…」
🐭「あのさ、」
🦄「はい…(*'∇'*)ワクワク」
🐭「あの…」
🦄「はい…(*'∇'*)ワクワク」
🐭「え、っと…って、そんなワクワクすんなよ!」
🦄「えっ?!俺ワクワクしてました?!」
🐭「してたよ!絵文字見えたわ!」
🦄「嘘〜」
🐭「そんなワクワクのされると話しにくいし…」
🦄「はぁーい…」
🐭「…俺さ…、」
「恋、したかも。」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。