第14話

高熱の彼
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2018/01/21 13:46




それから3日目、4日目と日がすぎて男装生活も残り5日に。






『しんどくない?』





「んー、だいじょぶ。」







顔が常に赤く、息も荒くてうわ言のように返事を返す。

実は昨日から熱を出していてずっとこの状態。








『病院...』


「やだ。市販でいい。」






何故かわがままだし...!






冷えピタの感触が嫌いと言う玉森さんのおでこには濡れタオル、

暑いと言うから上半身は裸、

雑炊やおかゆを食べたくはないらしく、フルーツを隣で剥いて小さく切って口に運んであげる。







『お母さんになった気分。』






なんか、看病してあげるっていいな。

苦しそうに眠る玉森さんの首をタオルで拭いた。













横「涼~、裕太の調子どう?」






あれから玉森さんが熱を出してから、かなり頼りになって仲良くなってしまった





『ん?まだ熱高いかな。寒くはないみたいだから上がることはないと思うけど。』




横「そう?」




『うん。』







ぼーっと玉森さんを見つめていると横尾さんが言った。







「君は裕太が好きなの?」





『...へ?』






すやすや眠る玉森さんから横尾さんに目を移した。


...今、なんて??


混乱した頭では女だかバレたことではなく、玉森さんを好きかどうかを考えていた。




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