第7話

⁰⁰⁵
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2026/02/08 14:32 更新












kyng
  失礼します …  






  小さくそう口にして 、
  保健室に足を踏み入れた





  中に入って見渡せば 、
  先生らしきひとの姿は見当たらない





  見当たらない 、が
  こういう時の正解が分かんねぇ





  勝手にベッドなんて
  使っちまってもいいのか … ?





  先生を待つべきなのか悩み始めたとき 、
  ひとつ閉まっていたカーテンが開かれた






あなたの名字
  先生 、今はいま せ 、ん  

kyng
  …… は 、  






  しばらく 、
  お互いに無言だった





  無言のまま見詰めあって 、
  どのくらいの時間が経ったのか





  先に口を開いたのは 、
  先輩の方で






あなたの名字
  小柳くん 、だよね  

kyng
  … は 、い  
kyng
  そう … 、そうっす  






  覚えていてくれた
  俺の顔も 、名前も 、ちゃんと






あなたの名字
  久しぶり 、だね  
あなたの名字
  ここに入ったんだ  






  あの日の俺はまだ 、
  どこに進むのか決めていなくて





  そう口にしたことも 、
  覚えていてくれていたんだ 、このひとは





  そう考えたら 、
  すげー 、嬉しくて





  うまく 、言葉が出てこない
  もっとちゃんと 、話してぇのに






あなたの名字
  … 高校 、どう ?  
あなたの名字
  もう慣れた ?  

kyng
  … あ 、うす  
kyng
  もう 、全然  






  先輩はそっか 、と言ったっきり
  困ったように口を噤んでしまった





  … 何か 、何か
  話さなきゃ





  でなきゃ 、
  俺がここに来た意味は






kyng
  あの 、先輩  
kyng
  俺 、先輩に会いたくて  
  ここに来たんです












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