自分で言うのもなんだが、俺は根っからの陰キャだ。
黒マスクに両目が隠れるほどの前髪。眼鏡 … は流石に
陰キャすぎてしてないから裸眼だけど。
だけど、髪色が明るいからそれでなんとか陰キャと
陽キャの中間を名乗れてたりはする。
クラスメイトへの対応も愛想良くとか出来ないから、
うっすら舐められてんやろな、っていうのは感じる。
女の子が見せてきたプリントを、腰を曲げて覗き込む。
マジそろそろ見た目もクソ陰キャに成り下がろうかな。
目悪すぎて女の子の顔も全く見えねぇ … 。
頭を軽く下げて、去っていく女の子の背中を眺める。
…… 愛想良くとか出来ねぇんだよなぁ、
マスクもしとるし。笑顔ってどう作るねん、
おもろいときは俺だってそりゃ笑うけど … 。
優しくしてくれるクラスメイトが多いけど、影では
何言われてるか分からんのが怖いよな。
一人でも友達いりゃ勝ちゲーよ。
帰りのHR中、他校の友達がそんなLINEを送ってきて。
机の下でこっそりスマホを操作する、後ろの席だから
まぁそうそうバレやんやろ。
どうやら今日、彼は早帰りだったらしい。
HRが終わったその直後に、友達、じゃすぱーから
LINE通話の着信が来て、声が籠るといけやんから
マスクを外しながらそれに出る。
みんなより一足先に教室から出ようと後ろの扉から
出ようとすると、後ろから誰かに名前を呼ばれて。
帰りの時に提出すると言っていたプリントの存在を、
女の子の顔を見て思い出し、スマホを耳に当てながら
ファイルの中を探す。
全然無い体力をフルで使ってやろうと、廊下を
駆け出した。
… 俺今じゃすぱーとのノリで女の子と話してたか ? 汗
じゃすぱーと遊び終わって、二人で家路を辿る。
叫びすぎて喉枯れた、これは多分俺も明日終わってる。
久しぶりに会ったからか、話が弾みに弾みまくって、
解散する駅への道のりが物凄く短く感じた。
緩く手を振るじゃすぱーに俺も手を挙げて返して、
お互いに踵を返し、背中を向けて歩き出す。
次はいつ会えっかな〜 …
… なんて、ポケットからイヤホンを取り出して耳に
付けた瞬間、
後ろからじゃすぱーに抱き着かれた、なんで ??
" 明日、絶対お洒落した方がいいぞ !!! "
腕時計を慌てたように見ながら改札を抜けていく
じゃすぱーの背中を見て、
なんて声を零した。
あたためにあっためておいたardrです ✌️
🌟、💖、✍️是非是非よろしくお願いします!!












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!