タイトルにも記したとおり、碧の仮面軸で、オーガポンのお面の修理をしている辺りのスグリ君のヤンデレになります。
⚠注意事項
※夢主=主人公のポジションです。
※殺人・死ネタの描写含みます、無理な方は閲覧お勧め致しません。
了承出来る方のみどうぞ!
初めて出会った時のスグリの印象は、優しそうな子、だった。
いつの間にやらそばにいて、初対面のあなたを村のお祭りに誘ってくれて、少ないお小遣いでりんご飴を買ってくれて。
鬼様のことを話している時は本当に楽しそうで、だからスグリに、拾った仮面のことを内緒にするのはとても心が苦しかった。
鬼様のこと、教えてあげればきっと喜ぶし、優しくしてくれたスグリに、恩返し出来るチャンスだと思ったから。
でも。
そんなつもりなかったとは言え、結果的に、スグリを傷つけてしまったことには、変わりが無かった。
キタカミの里の公民館。
林間学校の間の宿として与えられた自室で、あなたはため息を吐きながらベッドに寝転がった。
オリエンテーリング最後の課題の、三つ目の看板を見に行った帰り間際に、スグリに言われた言葉が頭から離れない。
すぐにでも話して謝りたかったが、ゼイユからスグリには内緒、と口止めされてしまっている以上、あなたの口から真実を話す事は出来ない。
それに、優しく接してくれたスグリに、やはり少しでも恩を返したい思いもあった。
明日、朝早くにこっそり行って、ゼイユには内緒で真実を話して謝ろう、と心に決めて、あなたは眠りについた。
翌日、早朝。
鳥ポケモンが鳴き出すより早く目が覚めてしまったあなたは、まだ冷たい空気が漂うキタカミの里を、スグリの家に向かって歩いていた。
心配を抱えながら、スグリの家の前に着く。
チャイムを鳴らして呼び出すのは、家の人の迷惑になってしまうだろうし、どうしたものかと悩んでいると。
頭上から声が振ってきて、驚いてあなたが顔を上げると、二階のスグリの自室と思しき場所の窓から、スグリが顔を覗かせていた。
よかった、と安堵したあなたが手を振ると、スグリは少し迷うような仕草を見せた後、「そこで待ってて。」と窓から離れ、すぐに玄関から出てきてくれた。
先を歩き出したスグリを追って、あなたも歩き出すのだった。
スグリが立ち止まったのは、鬼ヶ山の中腹辺りで、まだ野生のポケモンも起き出してきていないせいかおかげか、山にはあなたとスグリの二人きりだった。
もう諦めた、とでも言うような投げやりなスグリの声に、あなたは緊張感からゴクリと唾を飲み込んで、勢いよく頭を下げた。
スグリから返ってくる言葉が予想出来ず、心臓をバクバクさせながらスグリの言葉をしばらく待ったが、なかなかスグリの声が聞こえてこない。
もう、幻滅しきってしまって声すら出ないのだろうか、と恐る恐る顔を上げると、スグリは黙りこくって顔を伏せていて、どんな表情をしているかが見られなかった。
恐る恐る、スグリに向かって一歩足を踏み出すと。
ドンッ!と強く肩を押されて、そのままよろめいて地面に倒れ込んだ。
大股でずんずんとあなたに近付いてきて、スグリはあなたの両肩を強く掴んだ。
スグリの頭の中で、何かがぶちっと音を立てて切れた。
次の瞬間、スグリはあなたの首に手をかけて、思い切り力を込めていた。
肩で息を切らしながら、スグリはしばらく、腕に込めた力を緩められずにいた。
とにかく一心不乱で、無我夢中で、目の前が、はじけるように真っ白になって。
ようやく力が抜けて、気が付いた時には、あなたは、スグリの手の中で息絶えていた。
ゆるゆると肩を揺さぶって見るが、あなたの体はピクリとも動かない。
冷え切ったあなたの手を、さっきまであなたの首にかけていた手で握りしめる。
日が高くなってきた。
人の気配に気が付いて、起き出してきた野生のポケモン達が辺りに集まってくる。
だがポケモン達は、一定の距離から二人を眺めているだけで、決して近付こうとはしない。
本能で、何かを感じ取っているのだろう。
うわごとのようにそう繰り返すスグリは、思いついたようにあなたの手を握ったまま立ち上がる。
そう言って引っ張ったあなたの体は、鉛のように、冷たく重たかったが、スグリは「そしたらあったかくなっからな」と繰り返し呟きながら、力一杯あなたを引きずって、そのまま、山のどこかに姿を消した。
【SV】【碧の仮面】よりスグリ君の、暴力系、死亡エンドのヤンデレでした。
遅くなってしまいましてごめんなさい!リクエストありがとうございました!
首締めって暴力に含まれ……ますよね?
スグリ君の心理描写、解釈違いとか起きていたらごめんなさい!
リクエスト頂ける場合には、最新話の『リクエスト下さい!』をご一読の上、リクエストコメント頂けるとありがたいです!
ここまでお読み頂きありがとうございました!












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!