「やだ 来ないで やっ 助けて」
「大丈夫か !?」
「ギャーギャー」
「何すんだ どっかいけ!」
……………
パタパタ
「ほら逃げるぞ」
「うん ありがと」
そう言って助けてくれたのが自分の中に残ってる古い記憶だ。
たっくんは僕の兄でとっても強いから尊敬してる。でもそんな気持ちも時間が経つにつれて変わっていった。
恋って奴だ。
でも僕オスだし兄弟だいだし叶うはずないけどね。
たっくんみたいに強いオスは子孫を残さないとだから
頭で分かっていても苦しい物だ。
【玉の緒よ
絶えなば絶えね
ながらへば
しのぶることの
弱りもぞする
式子内親王 】
「おい ぼさっとしてないで飛ぶ練習でもしたらどうだ」
「あっ うん ごめん」
(本当にかわいい)
まぁ叶うはずのない恋だけどな
色(しょく)は俺のことを兄として好いてくれている
それを裏切るわけにはいかない。
「ん… 〜 当たってみれば?」
「!?」
「だってさもしかしたら弟くんも好いてくれているかもしれないじゃん。それに大人になったら会うことほとんどなくなるから気まずくないじゃん
当たって砕けろ!!!」
「砕ける前提なんだな」
「あっ」
そして僕らは大人になった
「そろそろ巣立ちの時期ね」
(どうしよう今告白しないともう会えないかも)
「色 ちょっといいか?」
少し前に巣立った兄だ。
「うん どうしたの」
「俺と番になって欲しい」
「うん」
「兄だからって無理してないか?」
「するはずないじゃん 大好き」
「ちょっと待って やっぱ弟だったとかやめてよ」
「大丈夫 絶対」
「分かった いいよ 挿れて」
………
「……ごめん」
(えっやっぱ弟としかみれないってこと)
「そうだよね やっぱ無理だよね……」
「違う 手加減できそうにないから先に謝っておいた」
《ほんの一部だけですけどどうぞ》
「ん"〜〜 もっむり” もう、たぐざんやった
ぁぁ♡♡ 」
「んーあと少し」
ズリッ
「ほら逃げちゃダメだよ」
「うぁ// 」
(腰が まぁ沢山やっても子供はできないんだけどね)
「色 大丈夫?」
「うん大丈夫」
「キャー やめて」
「どうしたんだろう ちょっと見てくる」
「待って僕も行く」
コソッ
巣があってほとんどの卵が割れてしまってる
「壊れちゃってる」
「でも一個だけ残ってるみたい」
パキッ
「?」
「ちょっと産まれちゃったよ」
「一旦戻ろ」
「ついてきてるよね」
「うん もぅ うちの子にする ついておいで」
「でつれてきたけどどうするの?」
「 」
「無視しないでよ」
「かわいい〜 名前何にしよう」
「ほんと無視しないで!俺泣くよ」
「いいよ〜」













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。