ハニの無邪気な笑顔を見て 、
すぐに分かった。
あの人が居る。
そこに 、連れてってくれる。
卒業証書授与のとき 、
たしかに受け取っている所を見た。
でも 、話しかける時間なんて無かったし
なんなら 、話しかける勇気が
欠片も無かった。
だから、ちょらに話しかけるのを躊躇った。
将来の夢へ真っ直ぐに向かっているちょら。
それをただ 、影から応援する私。
なんだか自分は 、同じ場所で足踏み
しているだけ 、みたいな気分になって 、
ズキッと心が傷んで 、
卒業証書が授与される瞬間に 、
少しだけ顔を伏せてしまったんだ。
だから 、気づけなかった。
前よりもずっと 、
かっこよくて 、儚くて 、
それで居て強い意志があるような 、
そんな姿に ____
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!