第84話

No.82
432
2025/11/07 11:00 更新







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あら、まぁ、、あなたちゃんじゃない…!


あなた
あっ、お久しぶりです



恐らくこう言ったはずだ

部屋からの外の声はあまりよくはないが
微かに聞こえる



晩御飯もできあがったので丁度良かった









鍵を開ける音がした





相澤は急いで玄関に向かう


大荷物を持って、ドアの鍵を閉めるあなたがいた








相澤消太
相澤消太
(あなた……)




数年前まではここにいたはずなのに、

初めて出迎えるような感覚だ




あなた
 消太…


あなた も同じ感覚なんだろう

少しぼうっとしている



それからいつもの優しい笑顔を見せた



あなた
ただいま…!


それにつられ、相澤は微笑んだ



相澤消太
相澤消太
あぁ、おかえり




相澤消太
相澤消太
あなた


荷物をすぐに置いてこちらに抱きついてきた




相澤消太
相澤消太
うぉっ、、いきなりだな……
あなた
ねぇ、ちゃんとご飯食べてた?
ゼリーとかだけでも済ましてないよね?
相澤消太
相澤消太
大丈夫。2日までって決めた

あなた
うぅーん怒りたいけどまぁだいぶ頑張った方
相澤消太
相澤消太
だろ?


あなたが何か勘づいたのか、リビングの方を見た



あなた
……夜ごはん、作ってくれたの?
相澤消太
相澤消太
…一応、多分あなたより美味しくは無いが



あなた は目を開いて口角が上がっていく



あなた
うぅん、絶対美味しいよ


あなた
ありがと!


2人
あっ、


相澤消太
相澤消太
……先にどうぞ
あなた
……私ケーキ買ってきました

相澤消太
相澤消太
……俺もケーキ買ってきました


2人は目を合わせて笑いあった


あなた
消太の分1個だけなんだけど……
相澤消太
相澤消太
俺もあなたの分1個だから
あなた
本当?超偶然じゃん
相澤消太
相澤消太
あなた 好きそうだなぁって思ったから
あなた
私も!絶対気に入るよ!
相澤消太
相澤消太
ほんとか?楽しみにしとく


相澤はいつにしようか迷っていた


ポケットにしまった手をぎゅっと握りしめた


















あなた
かぁいぃ〜!!


風呂の後にも関わらず、貝に抱きついた


にゃあごと鳴いて擦り寄ってくる



数年いなくてもやはり飼い主は覚えてくれるものなのだ




あなた
いい子だねぇ



見ないうちに大きくなったなぁ

なんて思いながら撫でる






あなた
(やっぱ家は居心地いい……)


ソファに寝転がりそう思った


この家の匂いと温かさ


一人暮らしでは味わえない




来月にはもう社会人としての仕事が始まる



あなた
社会人……


芦戸の言葉が蘇る





芦戸三奈
芦戸三奈
『結婚報告とか』

自分では見えないが、分かりやすく顔が真っ赤になっただろう


あなた
(そっか、できるんか……)



家の温かさか、

風呂に入ったからか、

顔が暑くなったからか、

はたまた貝の体温かで、眠気が襲う





あなた
(まぁ、でも、、まだ、、、先……)



まぶたが落ち、あなたは深い眠りに陥った














相澤消太
相澤消太
……寝てる



風呂上がり


目の前にはソファにはぐっすりのあなたと貝


ピクリともしずに寝ている




相澤消太
相澤消太
(4年分の疲れとか……?)



久々に家に帰ってきて安心してしまったのだろうか


来月なれば共に仕事に行かなければ行けない



相澤は共に行けることさえも楽しみにしていた


相澤は肩を少し揺らした


なにか気づいたように自分の部屋に行き、

小さな箱を持ってきた






相澤消太
相澤消太
(起こすのもなぁ……)



髪を優しく掬う



悩みに悩んだ末、箱から銀に輝くものを取りだした






相澤消太
相澤消太
明日なんて言うか……


想像して微笑む




断られることは無いと信じて、左手の薬指に填めた




起こさないようにゆっくりあなたを抱き抱える


足音を立てず寝室へ運ぶ





静かにあなたをベッドに乗せて相澤は呟いた





相澤消太
相澤消太
おやすみ、あなた
























さくしゃ
さくしゃ
爆弾投下すみませんなんですけど
さくしゃ
さくしゃ
次で最終回です
さくしゃ
さくしゃ
お楽しみに💗笑笑









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