※こちらはハッピーエンド編の#8の♢からの続きからとなっています。
【桂樹視点】
僕は自分の頭を撃つ直前、走馬灯を見た。
僕の親は誰もが知るような有名企業の社長だった。
僕はその跡継ぎだった。
親にも愛され、友人も沢山いて……女の子からモテちゃったりもして……
僕の人生は誰もが羨むような薔薇道
……………のはずだった。
高校生の頃、親が亡くなった。
不幸な交通事故だったそうだ。
その時、僕の親の会社ではある問題が起きていた。
それは、『誰が社長をやるのか』だった。
本来なら僕がやるべきなのだが、当時はまだ高校……その上、経営学などは習っていなかった。
そんな自分が社長になったところで、きっと会社は潰れてしまう。
親の会社を潰してしまうぐらいなら、跡継ぎを捨てる方がマシだと考えた。
そうして僕は、“跡継ぎ”という肩書きを捨てた。
次の日……
この時から友人は僕への態度が変わった。
僕は絶望した。
この日から、僕の中で“友情”というくだらないモノに対して憎しみの感情を感じるようになった。
そして、僕は沢山の人に囲まれて楽しそうにしている人にも憎しみを持つようになった。
それから僕は…………
このゲームを開催するようになった。
多くのグループが友情を切り捨てて自分が生き残る事だけを考えていた。
そして簡単に元友達を殺していった。
その姿は本当に滑稽だった。
なのに………
なのにこの人たちは違った。
本当に仲間を愛していた。
そうだ……
僕は…………
パァァァァン














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。