ついに11月下旬になり、今学期が終わるまで1ヶ月切ったぞ!というムードになっていた。
その中で、クリスマスは何食べる?とか、プレゼント、俺まだ貰ってるんだぜ!とかいう話をしている男子もいた。
僕はというと…教室の隅でしんみりと窓の外を眺めていた。
プレゼントもないし、どうせいつも通り、スーパーのオードブルだろうな。今年はケーキ、あるといいけど。
まぁ、まだ先の話か。
ー相談室ー
たくさんいるとは言えないな。
先生はコーヒーを啜った。
職員室といえばコーヒーの匂いのイメージがあるし、飲んでいてもおかしくないか。
先生がコーヒーを置いて肘をつく。
また気になる話を…!
僕は…先生の…なんだ?
先生のことを知りたい…のか?知ってどうする?
また、逃げ出してしまった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。