鉉辰 side _
眩しい光が 瞼を焼いたように眩しくて 目を開いた 。
深く息を吸い込み 、 重たい身体をゆっくりと起こす
鼻をくすぐるのは 優しい花の匂い 、 柔らかいシーツの感触
ここ … どこだ 、、 ッ … ?
声に驚いて顔を上げると 、
狐目の青年が銀色のお盆を震える手で持って入口に立っていた
彼の目は心做しか潤んで見える …
思わず 自分の胸を見下ろした … 。
見慣れた服ではなく 、 白い絹の寝間着を着ていて
袖口には金の糸で「 王家の紋章 」が刺繍されていた
声は出たものの 自分の耳に聞こえた声は知らない声 。
低くて 柔らかい まるで 別の人の声のような 声だった
寝ていたベットの横にある棚の上に置かれた鏡に駆け寄る
そこに映ったのは 、
自分が知っている彼ではない自分がいた
黒色の長髪 、 整った顔立ち 、
けれど目の奥には 光がなくて 悲しげな影があった 。
その青年が涙がこぼれそうな目で駆け寄ってきた 。
その単語に 俺の心臓は 鼓動が早まった 。
遠くの廊下の向こうから 、 靴音が響いて聞こえてくる
低く重い 威厳のある足音は
俺の部屋の前で止まり 扉が開いた
冷たい風にカーテンが優しく揺れる中 、、
黒色の帽子を被った青年が部屋の中に入ってきた
銀色の簪が月光に反射して 、
瞳は深い夜のように暗く輝き 俺だけを見つめている 。
その青年の声に部屋の空気が一瞬で変わった 。
狐目の彼もあの青年に深く頭を下げている
何故か 俺の喉も 詰まって 息が若干しずらい
パッ と見えた 青年の服に刻まれている 金色の糸の刺繍 。
それは 紛れもなく 自分と同じ 王家の紋章 で
追いつけない俺の頭でも理解出来た …
目の前に立っている青年こそが
この国の時期王様になる 皇子 ハン だということに 。















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!