第5話

イキル # 5
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2024/01/25 03:00 更新
🍵side







今日は人生最後の日。


暇ちゃんと対面して、俺たち初めての


『 青春 』


する。


初めて学校を休む。


親はもう会社に出かけている。


一応置き手紙はあるし、きっと大丈夫。


連絡が来ても、無視すればいい。


最後ぐらい、抗いたい。


赫翠駅。暇ちゃんとの待ち合わせ場所。


暇ちゃんから送られてきた写真だと


茶髪で


色白で


スタイル良くて


オシャレで


かっこいい人だった。


俺と違ってモテそうだよなぁ…。


なんて、そんな訳あるわけないのに。
🎼 🎮
んぉ…、すちであってる…?
名前を呼ばれて振り返る。


暇ちゃんは、写真で見るよりも


綺麗でかっこよかった。
🎼 🍵
んぇ、えっと…暇ちゃんであってる…?
🎼 🎮
そうそう、暇72
🎼 🍵
んえっと…、はじめまして!すちですっ…!(にこっ
🎼 🎮
んなかしこまんなよ…別に笑わなくていーんだからな?(んへ
暇ちゃんは俺のこと、なんでもしってる。


作り笑いが癖ってことも


リスカをしてしまってることも。


全部全部、俺の隅から隅まで


知ってる。
🎼 🍵
うん、ありがと、でもやっぱ癖なんだよねぇ…(にこっ
🎼 🎮
別に、すちがいーならいーんだけど
なんて、そっけなくいうけれど


優しさが滲み出てる。


なんか…いるまちゃんとにてるなぁ…


暇ちゃんを見てると、いるまちゃんと


たまに重なる。


多分、いるまちゃんが少し変わったら


暇ちゃんのようになるのだろう。


なんて想像を辞める。


今は学校のことを忘れて


家のことを忘れて


世界のこと、全部忘れて


暇ちゃんと楽しむ。


初めての青春をする。
🎼 🍵
んじゃあ…いこっかぁ(にこっ
🎼 🎮
ん…、!
自然と二人、手を繋ぐ。


もう離したくないから。


離れ離れは嫌だから。


心から信頼しあってる人を


手離したくないから。
あの後、カフェにいって自己紹介して


服屋見て暇ちゃんのスタイルを再確認して


カラオケ行って2人で夜明けと蛍歌って


ゲーセンで暇ちゃんは『幼なじみがサメ好きでさ』


とかいってサメの大きなぬいぐるみを頑張って取った。


俺も、なにか取ろうと思って探したけど


小さなくまのぬいぐるみと小さなコーヒーのぬいぐるみ


それだけしか取れなかった。


多分…クレーンゲーム向いてない…(


でも、暇ちゃんといる時間が楽しくて


何もかも、辛いこと忘れられた。


それが…暇ちゃんもだったらいいなぁって


そんなことを思った。


今でも強く握られた2人の手。


夜になれば、この2人だけ。


この世の中は暇ちゃんと俺だけになる。


そんな夜にゆっくりゆっくり


歩いていく。
🎼 🎮
もうすぐ、いくか
🎼 🍵
だねぇ…(にこっ

外へと出ると田舎の風景。


周りは、家と田畑。


後ろを振り向くとこの田舎で唯一のショッピングモール


電車は1時間に1本。


バスなんかはあんまでてなくて


外に行くのは車が必須。


そんな田舎に住む、2人の生き辛い少年。


逃避行の旅を一日だけして


今、2人だけの世界に溶け込む。


暇ちゃんともっと早く会えてれば


こんなことにならなかったのかもね?


そうでしょ?神様。

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