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第1話

イキル # 1 
1,172
2024/01/18 12:00 更新
📢side


学校に来るといつも通り緑の頭の奴。すちは机に伏せて寝ている。


ぐっすりだけどもうすぐ朝礼だから起こさねぇとな…。
🎼 📢
すち、起きろ
🎼 🍵
んぅ…?
眠そうな目をこすり起き上がるすち。まだ寝たいといわんばかりにこちらを見てくる。
🎼 📢
もうすぐ朝礼、寝てると怒られんぞ
🎼 🍵
んん…
あくびをしたすちは、水筒に入った水を飲む。冷たいから目が覚めるのだろうか。
🎼 👑
うわあ!?いるまちゃんきてるしすちくん起きとる!?
🎼 📢
お前ぼーっとしすぎだろ…
みことが隣の俺を見て驚き、起きたすちをみて二度驚いた。
🎼 🍵
みこちゃんらしいねぇ…(にこっ
すちはいつも通り。少し笑顔に異変を感じるぐらいで特に何ともない。


別にすちのことだからなにもないのだろうけど。
👑side


🎼 🍵
んぉ…みこちゃんおはよぉ…(にこっ
学校に来ると、すちくんはカッターをカチカチさせて遊んでいた
🎼 👑
うぇ…!?すちくん危ないで…?!
すちくんのカッター遊びが危ないと思って注意する。
🎼 🍵
大丈夫だよぉ…?(にこっ
のんきそうな声を上げて否定するすちくん。


その笑顔はどこか、危なくて怖い。


カッターなんて一歩間違えたら自分を傷つけることができてしまう。


その一歩を踏み出してしまいそうな笑い方をするすちくん。


俺も一時期そうだったから。


すちくんにはそうなってほしくなくて。
🎼 🍵
みこちゃん…俺寝てるねぇ…(んん
🎼 👑
うん…!おやすみぃ!
どうやったら俺みたいにならないのか


どうやったら悩みを解消できるのか。


今の俺にはわからないものだらけだ。
🍵side



らんらんとこさめちゃんのいる教室。


二人よりも席の離れている俺は手を振るだけで会話はしなかった。


筆箱の中からカッターを取り出しカチカチといじる。


伸び縮みするカッターの刃をぼぅっと眺める。


もうすぐ刃の付け替えしないとなぁ…。


んぁ…眠い…。でもまだ安心できないし…。


らんらんとこさめちゃんは離れてるから人肌や気配を感じられない。


"誰か来ないかな"とちらっとドアのほうを向くとみことちゃんが


ひっそりと教室に入ってきた。
🎼 🍵
んぉ…みこちゃんおはよぉ…(にこっ
みこちゃんが少し驚いた顔をしてこちらを見ている。


何か驚くようなところあるっけ…?
🎼 👑
うぇ…!?すちくん危ないで…?!
あぁ…カッターか、なるほどね。


別にカッターは使い慣れてるから危なくはないんだけどなぁ…。
🎼 🍵
大丈夫だよぉ…?(にこっ
カチカチと刃を動かして本体にしまう。


そうだ、みこちゃんが来たから安心して寝れる…。


カッターを筆箱にしまいふわぁ、と欠伸をする。
🎼 🍵
みこちゃん…俺寝てるねぇ…(んん
机に伏せて寝る体制に入る。
🎼 👑
うん…!おやすみぃ!
ただ眠くてすぐに寝ることができた。


ずーっと練れて何事もなければいいんだけどなぁ…。
🎼 📢
すち、起きろ
いつもの感じの声。誰だろ…夢…かなぁ…?
🎼 🍵
んぅ…?
目をこすり体を起こす。


前の席にはいつのまにかいるまちゃんがいて


微笑んでこちらを見ている。
🎼 📢
もうすぐ朝礼、寝てると怒られんぞ
なんてそっけなく言うけれど、


起こしてくれるやさしさのあるいるまちゃん。


そんなことを思いながら水筒に入った抹茶を飲む。


少しは目が覚めればいいけどそんな気配はない。
🎼 👑
うわあ!?いるまちゃんきてるしすちくん起きとる!?
みこちゃんが今更その事実に気づく。
🎼 📢
おまえはぼーっとしすぎだろ…。
いるまちゃんが困ったように苦笑いしてみこちゃんをみる。
🎼 🍵
みこちゃんらしいねぇ…(にこっ
いつも通りの笑顔で笑う。


こうしていれば周りからは嫌われたりしない。


ただ、演じるだけ。
🍵side



夜。


自分と向き合わされる時間。


みんなが寝ていく時間。


そんな時間に俺は机に向かって筆箱からカッターを取り出す。


今日は刃を付け替えてからにしよう。


引き出しから替えの刃をとり、今のカッターに付け替える。


部屋の光に照らされた刃はきらりと光る。


その刃は綺麗で美しい。


こんなに美しいものがこの世にあるんだなというぐらいに。


でも、美しいものもいつかは汚れる。


それならば、自分の手で汚してやろう。


汚れたものは価値などつかないのだから。

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