第93話

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2026/01/23 19:05 更新


朝から一日練習。
とんでもなく眠たい体にムチ打ち頑張って起き上がる。



この時期はとても寒い。
手が冷たくて死にかけながらも体育館の準備をする。
手がかじかんで上手く文字も書けないし、
この季節はあまり好きじゃない。夏よりは好きだけど。





みんながぞろぞろ集まり、練習の支度をする。
私はベンチで凍えながらそれを見ている。



髙橋藍
…あなたさ、ちょっとこれ着ててくれん?
髙橋藍
寒いでしょ?
あなた
嬉しいけど…藍は寒くないの?
髙橋藍
俺はどうせ練習で動いて暑くなるし。
髙橋藍
ね?



“着て?”という圧に根負けしながらも、
寒いは寒いのでありがたく受け取った。

あなた
…でかくない?
髙橋藍
…………………。


私にはぶかぶかの藍の上着を着ると、
藍は口元を手で覆いつつ私をガン見していた。

髙橋藍
想像以上…
あなた
藍?
髙橋藍
あーいや!全然似合っとるよ!!
髙橋藍
彼ジャージみたいで最高
石川祐希
聞き捨てならない言葉が
聞こえてきたんだけど?
髙橋藍
あ、祐希さん
髙橋藍
見てくださいよ!
俺のデカすぎてあなたの膝まで届きそうで
最高じゃないっすか!?
石川祐希
あなた、藍なんかよりも俺の着なよ。
こいつのよりあったかいよ?
髙橋藍
俺と変わらんでしょ
あなた
え?いや…藍ので充分あったかいし…
石川祐希
…
石川祐希
あ、分かった
石川祐希
俺の重ね着したら?
石川祐希
一枚じゃ寒いもんね?
あなた
いや自分の上着も着てるし十分…
石川祐希
ね?
あなた
はい

上着二枚重ねするとちょっと動きずらい。
マネージャー業に支障が出るようなら脱ぐか…







数分後


西田有志
あなたまん丸じゃん!‪ w
あなた
あなた達のせいでね…‪💢
あなた
重いよ!!


藍と祐希を見て駆けつけたみんなのせいで、
私は十枚ほどの重ね着となっていた。
寒がっている私を助けようという善意半分、
面白がっている半分。


小川智大
かわいいかわいい📸📸
あなた
もー…早く練習してきてよ…
石川祐希
そろそろ始めるか。集合!




祐希の合図で集合し、練習が始まる。
私は練習の記録が書きたいのに分厚いジャージのせいで
上手く体を動かせないため、容赦なく半分ほど脱いだ。
遠くから笑われている声が聞こえるが気にしない。



しばらくして再び寒くなると、
脱いだ半分はひざ掛けとして使われ、
余すことなく全員分のジャージを使って
暖を取るあなたであった。

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