第76話

ジェイク・ミューラー『変わらない君』
51
2025/04/18 20:22 更新






薄暗い部屋、静かな空気。

任務の疲れがようやく抜けて、
ようやくふたりきりになれた夜。

ソファの端に座るあなたの隣に、
ジェイクがドサッと腰を落とした。




ジェイク・ミューラー
ジェイク・ミューラー
……はぁ。マジで疲れた
あなた
お疲れさま。
あなた
今日もすごく頑張ってたよ
ジェイク・ミューラー
ジェイク・ミューラー
へぇ、彼女から労いの言葉
いただけるとはな。




皮肉っぽく笑いながら、
ジェイクはあなたの膝の上に頭を預けた。



あなた
……ちょっと、ジェイク
ジェイク・ミューラー
ジェイク・ミューラー
いや、いいだろ。彼氏なんだし。




ふいに目を逸らしながら、
あなたの太ももにもう少し体重をかける。

その様子にあなたは、戸惑ったまま。

ジェイクはそっと片目を開けて、
あなたの顔を伺う。




ジェイク・ミューラー
ジェイク・ミューラー
なぁ、お前さ......
あなた
ん?
ジェイク・ミューラー
ジェイク・ミューラー
付き合って……何日だっけ?
あなた
えっと、ちょうど一週間くらい?
ジェイク・ミューラー
ジェイク・ミューラー
……なーんにも
変わんねぇよな、お前
あなた
……え?
ジェイク・ミューラー
ジェイク・ミューラー
なんかこう、俺のこと
もっと頼ってくれたり、
ジェイク・ミューラー
ジェイク・ミューラー
ちょっとくらいベタベタして
くんのかと思ったけどさ。
ジェイク・ミューラー
ジェイク・ミューラー
マジでいつも通り
あなた
ジェイク、何それ……
ジェイク・ミューラー
ジェイク・ミューラー
悪いかよ。
ジェイク・ミューラー
ジェイク・ミューラー
俺だけ浮かれて、
馬鹿みてぇじゃん




ぽつり、とこぼれた本音。

それは冗談めかした言葉とは違う、
ほんの少しだけ寂しさの混ざった声だった。

あなたは静かに微笑んで、彼の頭をそっと撫でる。



あなた
ごめんね。……そういうの、
慣れてなくて。
あなた
でも、私だって嬉しかったよ。
あなた
ジェイクと、こうして
ちゃんと一緒にいられるの。
ジェイク・ミューラー
ジェイク・ミューラー
……だったらもう少し、
反応してくれても良くねぇか




ジェイクの声は、
今度は枕に顔を埋めながらこもっている。

あなたはくすっと笑って、もう一度頭を撫でた。



あなた
よしよし
ジェイク・ミューラー
ジェイク・ミューラー
子ども扱いすんな……




そう言いながらも、
彼はあなたの膝に頭を乗せたまま、
動こうとはしない。



あなた
ジェイクってさ、
不器用だけど……
あなた
ちゃんと甘えてくれるの、
可愛いなって思うよ。
ジェイク・ミューラー
ジェイク・ミューラー
なんだそれ.....
ジェイク・ミューラー
ジェイク・ミューラー
男に言うセリフかよ.....




言いながら、頬がほんの少し
赤くなってるのをあなたは見逃さない。



あなた
でも、そういうところが好きだよ
ジェイク・ミューラー
ジェイク・ミューラー
……ああもう、うるせぇな




ジェイクは照れたのを
ごまかすように目を閉じて、
あなたの膝の上で少しだけ身体をずらした。



ジェイク・ミューラー
ジェイク・ミューラー
あとでちゃんと、
俺のこと甘えさせろ
あなた
.....今もしてるつもりなんだけど
ジェイク・ミューラー
ジェイク・ミューラー
足りねぇ
あなた
はは……欲張りだね
ジェイク・ミューラー
ジェイク・ミューラー
お前が鈍いから、
ジェイク・ミューラー
ジェイク・ミューラー
こっちがそれくらいしねぇと
伝わんねぇんだよ
あなた
.....うん
ジェイク・ミューラー
ジェイク・ミューラー
……別に責めてるわけじゃねぇし、
嫌なわけでもねぇよ。
ジェイク・ミューラー
ジェイク・ミューラー
ただ……ちょっと、さ
あなた
分かってる




あなたの指先が彼の頭をなぞるたびに、
ジェイクの眉間の力が抜けていく。



ジェイク・ミューラー
ジェイク・ミューラー
……なら許す




あなたはクスッと笑って、
膝の上の彼をもう一度、優しく包み込んだ。

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