屋台の灯りが、見えてきた。
圭祐が そっと、手を離したから、
私は、懐中電灯をしまう。
花火の打ち上げ開始まで、あと30分ある。
人混みではぐれそうだったから、私は、圭祐の肩を持って歩く。
……ちょっと恥ずかしい。
まずは、たい焼き。
私は、つぶあん。圭祐は、カスタードね。
この生地、とってももちもちしている。
ん……あんこにも手を抜いてない!
あんこの絶妙な甘さと生地のもちもちが相まって___
……ん?圭祐が、いない。
って、あぁ!
圭祐は、私がたい焼きに夢中になっている間に1つを食べ終え、別のお店で2つ目を食べようとしている。
……食べ盛りの男子、おそるべし。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。