それから、やっぱり時間は待ってくれなくて、スタッフや涼ちゃんに心配されながらミセスは休止した。
ギターだって若井じゃないといやだし。それはもうミセスじゃないから。
今日は、若井が死んでから1年経った日。命日だ。
1年前の今日。若井は死んだんだ、このまま涼ちゃんもいなくなるかもしれない。そんなの、、、
でも、今日が何もなく済んだとしても。
若井はもう戻ってこない。その事実がどうしようもなく悲しくて。若井は死んだんだって。もう、いないんだっていう事実にやっぱり心に穴が空いちゃってて。
あの頃みたいに。また、名前を呼んで、笑いあって、
喧嘩して、、、
そういえば。昔若井と交換した、ミサンガがあったな。若井も、いっつもつけてたはず。
そう考えても、やっぱり心が闇に飲まれて行く。
もう、僕は戻れないんだって。この傷が癒えることはないし、癒やそうとも思わない。
まだ、好きって言えてないのに。
そう考えていたら気持ちが悪くなっていた。
ココ最近、というか1年前のあの日からずっと体調が悪い
涼ちゃんが心配そうに僕のことを見てくる。
ごめんね、涼ちゃん迷惑かけて、今の僕なんて、消えればいいよね、
僕はただただ下を見て、俯いていた。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。