???「 信じてくれた? 」
月明かりの下で突然そんなことを聞かれても信じられる訳がない。普通なら。私の手には小さな光が残っていた。温かくて、綺麗で、そして少しだけ切ない光。目の前の彼は人間じゃない。そう思わせるには十分だった。
あなた「 まだ完全に信じた訳じゃないけど … 」
そう答えると彼は夜空を見上げた。何かを探しているかのように。私は彼に尋ねた。
あなた「 どうしたの? 」
???「 帰れやん。翼、壊れてもうて。」
どうやら彼ら流れ星には人間には見えない翼が付いているようで、それが壊れてしまって夜空に帰れないとの事だった。
あなた「 貴方、名前は? 」
???「 曽野舜太 、舜太でええよ。」
彼の言葉に甘えて 彼のことを ″舜太くん″と呼ぶことにした。
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流れ星の仕事 。
空を飛ぶ理由はただ一つ。人の願いを叶えること。
人がする願いにはそれぞれ重さがあって、願いが大きいほど叶える度に自身の光を使う。言い換えれば、願いを叶える度に寿命が削れていくという訳だ。
曽野舜太は優秀だった。だからこれまでに沢山の願いを叶えてきた。沢山の人を幸せにしてきた。
その代わり、彼にはもう寿命が残り少なかった。
今の私はそんなことを知る由もなかった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!