管理者……ねぇ
あの時も言われていたな…
1980年ーーーーーー
俺の名前はグリッチ
何をしているかだって?ここのホテルの点検をしているんだよ
このホテルはすごく有名だったけど、それはもう昔の話
今では朽ちてきて、ほぼほぼ空き家状態
だから最近人が来なくなった
まあ代わりにこのホテルを荒らしてくる奴らはいるけど…
このホテルは約10年くらい前から営業をしている
父親の後を引き継ぎ、俺が引き継いたって感じだな
今の時間は…いけない、もう22時だ
さぁ…お客もこなさそうだし、俺も寝るとするか…
なんだ?お客さんか?こんな夜中に?
そういうことじゃない…ということはここを買い取りたいとかか?
そんなのは毎回毎回来ているが断っている
10年間続いたこのホテルの歴史を散らせたくないからだ
…何言っているんだ?
このホテルを孤児院に?やっぱり買いに来ただけじゃないか…
…確かに、俺が知っている孤児院はたびたび消えてっている
そもそも孤児院とは子供を守る所だと聞いているが…それが減っているということか…
なら別に…このホテルを孤児院に変えてもいいかもしれない…けど…
その人は上着の胸ポケットから一枚の名刺を俺に渡した
その名刺に書かれていた名前は「ララ・ターメント」と書かれていた
みんなの許可ももらい、早速俺はそのララという人に電話した
そういい、電話は切れた
許可は一様もらったけど…みんなめちゃくちゃ反対していたんだよねぇ…最初は…
1981年
たったの一年でホテルの様子がすっかり変わった
確かに、ホテルの時の外見はそのまんまだ
ロビーや部屋などはみんな子供達専用の部屋になっている
おまけに地下にはしっかりと大人専用の部屋まで作ったそう
ララさんは、ここの教授となった
ララさ…ララ教授いわく、一様管理者の方が立場が上らしい
それにララ教授は他の人たちと下の部屋で色々仕事をしなければいけないらしいからほとんど子供達と遊べないらしい
にしてもすごい、ちゃんと警備員までいる…見張りがしっかりしていて逆に怖いくらいだ
……少しは、この生活に慣れるように頑張んないとな
一ヶ月後ーーーーー
子供達がだんだんと増えてきた
今じゃあここは地元では有名な孤児院になっている
それに、アルバイトとして働く人も増えてきた
特に、この五人はとても面白くていい奴らだなとは思う
あと、この孤児院で嫌いではない子供が二人いる
エミリ・アーシャ
どうやら母親から虐待を受けていたらしい
一様年は13で一番最年長
みんなのまとめ役をやっている印象が高いな
そしてもう一人…
ウェリアム・アベル
年はあまりわかんないが、とても元気な男の子だ
彼はどうやら、昔事故で片目を失ってしまったようだ
あと…子供ではないが、気になっている人がいる…
それは…
この人の名前はマローナ
本名とかあるらしいが長すぎて覚えていない…
この人は、1年間この孤児院の手伝いをしにきた女性だ
とにかく…心優しくて、子供達からに信頼もすごい
俺は…そんな彼女のことを…
そういうことではないんだよ…
俺はそんな彼女に……
彼女の事を…………
ウェリアム君はやけにマローナさんに執着している
ウェリアム君…ライバルなのか…!?
あれから、半年経ちマローナさんも帰っていった。その時から俺は少し妙な違和感を覚えた
子供達が減っているのだ
減っているというか…いつのまにかもうウェリアム君しかいない
なんならなんで、あのバイトに来ていた五人組もいつの間にか消えてった
………一回、ララ教授に聞いてみるか…
一様…地下室には行かないようにと言われているけど、今回はーーー
地下…初めて行くところだな…
いや、強いていうならあそこは元はモノ置き場だったからな…
ん、すごいな…鉄の…扉になっている…
中は思ったより広かった
あのボロボロだった物置部屋だったのかってくらいだ
ま、そんなことよりもさっさと教示を探さないと…
長い廊下を歩いていく際、気になる場所があった
木材の扉…?
そこの扉だけ木材だったのだ
やけに不自然だ、なんでこんなところに…俺はそんな好奇心が強くなり、その扉を開けた
先に見えたのは…
なんとも無残で、子供達の死骸が転がっていた
あまりの衝撃で俺は尻餅をついてしまった
なんで…?なんで…?というかこの子供達、この孤児院にいた…
なんで死んでいる…?なんで、なんで…
声が聞こえた瞬間、頭に衝撃があり、目の前が真っ暗になっていった
目が覚めると、俺は人じゃなくなっていた
体にノイズがかかっている…
それに…全身が…紫…
この人たち…ララ教授と一緒にいた…
何があった?何があった?
なんで俺はこんな姿に…?
なんだ…それ………
子供達のことを……ゴミだと……?
じゃあ、消えた子供達は、バイトの人たちは…?
みんな……死ん…
俺は怒りのあまり、ガラスの壁を思いっきり叩いた
それはもう、ヒビが入るくらいに
もう一人…ウェリアム君のことか……!!
くそ…くそ…くそ…!!
こうなるんだったら、最初からララ教授の奴を断ればよかった…
こうなるんだったら最初からみんなの反対を受け入れるべきだった…
……今頃言ってもあとの祭りか…
ああ…父さん…ごめんなさい…結局…引き継ぎできませんでした…
ごめんなさい……
キュイーンッキュイーンッ
《火災を感知、火災を感知、ただちに社員達は地上に避難せよ》
《犯人は————》
これが、俺の過去だ…
結局、火事の犯人はいまだに思い出せなかったが…
結局、俺の初恋の相手が戻ってきたしな…
けどどうやら、先客がいるようだな………
気のせいだろうか…
今一瞬…ほんの一瞬だけ…
表情さえも分からないグリッチの顔が……

名前も知らない人間の顔に見えたのは気のせいだろうか…?













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。