第40話

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2024/06/26 11:41
〈てっちゃんside〉



あなた『てっちゃん、今日の夜ひま?』



あなたさんから届いたメッセージ。


「どうした?」

『いとこがお店を開くらしくて、
良かったら一緒に行かない?

本当は明日がオープンらしいんだけど、
今夜は特別に開けてくれるから、
人目も気にしなくて大丈夫だよ』















you
あ、てっちゃん
.てっちゃん
どーも

見慣れない、あなたさんのワンピース姿。
俺は人にバレないように変装をしている。

待ち合わせた駅で、お互い見つけるのに
少し時間がかかった。
you
じゃあ行こっか




満員電車だった。

もちろん座ることはできない。
you
わ、
.てっちゃん
...つかまっときや

手すりにもつかまることが出来ず、
揺さぶられるあなたさんを俺は支えながら立つ。
you
ありがとう

あなたさんは俺の腕にぎゅっとしがみつく。

俺が後ろから抱きしめているような体勢だった。

電車内が暑いから。きっとそうだ。
体温が上がる感覚がした。








カラランッとドアについたベルを鳴らして、
俺たちはレストランに入った。
悠月
お、いらっしゃいませ
you
久しぶりだね

俺たちを迎えたのは、爽やかなイケメンだった。
you
この人は友達のてっちゃん

会釈をすると、
「イケメンやなぁ」と笑いかけてきた。
悠月
何か、食べられへん物とかありますか?
.てっちゃん
いや、特にないっす
悠月
よかった、今日は自信作お出ししますね






テーブルに料理が並ぶと、
悠月さんは「ごゆっくり」と言って去っていった。
.てっちゃん
俺おるから、気遣わせたかな

ブンブンと首を振るあなたさん。
you
仕込みで忙しいんだってさ
you
それに...

急に改まって、フォークを置いて
俺の方を真っ直ぐ見た。
you
てっちゃんに話したいことがあって

あなたさんの表情は、
不安そうではなく、すっきりした様子だった。





you
あのね、



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