私は、よくわからないまま家を出た。
そうしたら、 村人に見つかった
しぬ 死ぬ?
よくわからない
鬼 生贄 神 死ぬ 収める
聞いた言葉をつなぎ合わせて、やっと分かった。つまり
鬼が怖いから、私を神の生贄にして、私に死んでもらって、神様に鬼を収めてもらおうとしているんだ
なにそれ
知らないよ。 そんなの
鬼を悪者みたいに言っておいて、結局、人間のほうが残酷じゃん。
願いのために平気で人を笑顔で見送り、これが正しいと世界に伝える。
そもそも、 正しい って 何?
ドカッ ボカッ
殴られて、アザや傷ができる
自分が人間だから気づかなかっただけで、人間って、こんなに醜いこともできるんだ
お父さんは私を抱えると、村の外に、思いっきり
投げた
私は 村の敷地外へ出た
私は、お父さんの言葉を受けて、走り出した
私は、お父さんを 捨てた













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。