理楓や色葉と関わるのが辛くて、移動教室は2人を放って行くことにした。
辛いっていっちゃ悔しいど。
でもどうせあと2日なんだから。
そう、自分に言い聞かせてあたしは1人で歩く。
色葉が騒ぐ。
悔しい。影で人の悪口言ってるような奴が。
さいてー。
そう言いたい。でも言える勇気もない。
あたしは1人だ。
どうせ、転校したらあたしはみんなの記憶から消えて、思い出すことなんて無くなる。
色葉が、あたしの陰口を言ってたことだって。
おそるおそる声をかけてきたのは、明梨ちゃんだった。
___多分、色葉と仲が良かった子。
過去形だけど。
あたしは返す。ほっといてほしい。本気で。
ああ。
明梨ちゃんは、あの時あたしの陰口を一緒に言っていたんだね。
ごめんね。って謝るんでしょ。心から思ってもいないのに。
あたしは言わない。
陰口聞いたよ。なんでそんなことしたの。
嫌だったよ。傷ついたよ。
___そんなの。
ただ、被害者ぶってるだけじゃない。
あたしは、被害者ぶってる。
でも明梨ちゃんは、善者ぶってる。
どろどろした気持ちは、なんで?
忘れたい。忘れよう。
あと、たった2日なんだから。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!