第56話

56話♪
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2025/01/09 13:02 更新
〜あなたside〜
















重い頭を振りながら、今にも閉じそうな瞼をこじ開ける。






















(なまえ)
あなた
あぁ‥なっちゃったんだ‥





少し離れたところで騒ぐ人たち。








炭治郎が鬼化してしまったんだろう。
















よく耳をすませば少女の声も聞こえる。













息を呑む音がした。















カナヲちゃんとしのぶさんがこちらを見ていた。













胡蝶しのぶ
その頭‥!
(なまえ)
あなた
大丈夫、大丈夫だから‥カナヲちゃん



呼び止めるとまだ機能している2つの眼がこちらを向いた。
(なまえ)
あなた
藤の薬‥持ってる?
胡蝶カナエ
‥はい…
胡蝶カナエ
でも、行けるか‥わからない







無事なら大丈夫だ。














刀を振って血飛沫を拭き取る。















一つ浅い息を吐き出した。
(なまえ)
あなた
カナヲちゃん、私が隙を作る
胡蝶カナエ
え‥
(なまえ)
あなた
大丈夫、炭治郎は大丈夫だよ

















(なまえ)
あなた
血鬼術、『宝物』





優しい音色と共にミクが現れる。














(なまえ)
あなた
ミク、一緒に来て

氷ミク
はーい













炭治郎の気を引かせるには奇襲じゃなきゃ意味がない。













まだ私が起きたことを知らないから、今がチャンスだ。












建物の隙間を縫うように走り、目標地点。










(なまえ)
あなた
‥ねぇミク
氷ミク
何?
(なまえ)
あなた
皆を、助けたい




泣いている。










皆が。















(なまえ)
あなた
生きててほしいよ
(なまえ)
あなた
まだ、生きてるんだよ




人が多かったからか、まだ致命傷を負っているとはいえ、間に合うかもしれない。




(なまえ)
あなた
だから‥だからさ


ミクの深い蒼の瞳を覗き込む。










映る私は笑っていた。
(なまえ)
あなた
いいでしょ?
氷ミク
…ずるい





ミクが呟く。
(なまえ)
あなた
ごめんね(笑)私、結構ずるいんだ








(なまえ)
あなた
‥後、協力してくれた皆を家に返してきて





氷ミク
‥そっちが本命?
(なまえ)
あなた
ふふ‥(笑)
(なまえ)
あなた
‥行こうか







囁くように、




呟くように、







こいねがうように、
(なまえ)
あなた
歌の呼吸、拾弐の型‥
氷ミク
ボカロの呼吸‥拾弐の型‥
ミク&あなた
Blessing






















隙が生まれる。


















飛び出した私とミクが叫んだ。
ミク&あなた
さぁさぁ、寄ってらっしゃい見てらっしゃい!!!!
みんな
!!!!?



































竈門炭治郎
あぁぁぁうううう!!!















氷ミク
ロックで言ったらこんなふう、
(なまえ)
あなた
Like this Like this Yeah


(なまえ)
あなた
アカペラでいったらこんな風
氷ミク
Like this Like this Yeah




氷ミク
ゲームでいったらこんな風
(なまえ)
あなた
Like this Like this Yeah



(なまえ)
あなた
”鬼滅”でいったらこんな風
氷ミク
Da da da da da!!!













ぶわりと身体の内側から何かが膨らむ。



























それが次の瞬間、光となって弾けた。

















四方八方、一面にその光が広がる。










(なまえ)
あなた
よく食べて







炭治郎、






氷ミク
よく眠って







私は鬼滅が大好きで、






(なまえ)
あなた
よく遊んで












それと同時に、













氷ミク
よく学んで







とっても、苦しかった。









(なまえ)
あなた
よく喋って










皆を救いたかった、救えなかった人が居た。














氷ミク
よく喧嘩して










多分私の考えを傲慢だと笑う人もいると思う。

















それでも、
(なまえ)
あなた
ごく普通な毎日を








そんな当たり前な、世界にしたかった。








氷ミク
泣けなくても









不死川さんと義勇さんが笑っているところが見たかった。












(なまえ)
あなた
笑えなくても









当たり前の幸せで泣いている、しのぶさんを見たかった。









氷ミク
歌えなくても












例え戦うことが出来なくても、
美味しいものを食べる煉獄さんを見たかった。












(なまえ)
あなた
何もなくても













有一郎や炭治郎と笑っている
むいくんが大好きだった。














氷ミク
愛せなくても









伊黒さんと甘露寺さんが2人でいる所を見たかった。






笑い合う2人を、見たかった。









(なまえ)
あなた
愛されなくても










優しい悲鳴嶼さんに子どもを憎ませたくなかった。



失望させたくなかった。

















でも、本当は。


























例え、辛い過去があっても



















誰かに恨まれていても、
















他の人と違っても、












進む道が決まっていたとしても、















それでも、


















ミク&あなた
それでも生きて欲しい___












視界の端にポニーテールを捉えた。

































透明が反射して、キラリと光を照らす。



































胡蝶カナエ
花の呼吸、終の型‥彼岸朱眼!!!!


























〜NO SIDE〜












炭治郎が起き上がる。
竈門炭治郎
皆‥大丈夫‥ですか‥?



その言葉に皆が安堵して歓声を上げた。
みんな
良かった、良かった!!













そこに、おかしな声が聞こえた。























煉獄慎寿郎
傷が塞がっている!!
甘露寺蜜璃
動ける‥動けるわ!!
伊黒小芭内
眼が‥見える‥
悲鳴嶼行冥
身体が‥動く‥











光を被って、重傷者が軽傷者に。





軽傷者は無傷になる。























何故だ、そういえばあれは歌柱の呼吸では。















そんな事を言い合っていた時。



























悲痛な声が上がる。
不死川実弥
何でだ!!!どういうことだ!!!






不死川の視線の先を皆が向く。













みんな
…!!!!?














不死川実弥
何で、何で鬼みたいに身体が崩れる!!!!!?











時透無一郎
あなた__!!!!?



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