第3話

1 古参オタク
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2023/12/09 09:12
あなた
…チェルーシル

あ、認識阻害グラスもつけなくちゃ
とある女悪魔…
そう、この私、あなたの名字・あなたは町を歩いている。

チェルーシルに認識阻害グラスをつけて。

私の正体は今をときめく超人気アクドル。
 
…自分で言うのはちょっぴり恥ずかしいけれど!



「いつあなたちゃんが狙われるか分からないから、チェルーシルと認識阻害グラスは絶対!!」
…って社長がね。
だったらSDセキュリティデビル位つけてくれって毎回思う。少し我が儘かもしれないけどさ。





あなた
そういえば、今日も〝あの人達〟凄かったなぁ…
あの人達というのは、私がデビューして初めてのライブからずっと来てくれているいわゆる古参オタクの人達。



めっちゃ上手なオタ芸もだけど、いつもかなりの大勢で来てるから余計目立つんだよね。

…結構顔も良いし。
あー…今日も尊かったぁ…
なぁまた行こーぜ!
了解。てか次はチケットどう入手する?
あー…理事長も古参オタクだし…
土下座すればとってくれるかも
お、ナイスアイデア!
お前冴えてる~!
フッ…だろ~?w
声がでかい…
時間帯考えろよ…
あなた
うわぁお
あれだ、噂をすれば何とやら。(噂はしてない)

うん。あの人達だ。本当はもっといるけど。
やっぱり顔はいいんだよね…

てか理事長も私の古参オタクってなんだよ。

そんなことあんのかよ。

…てか教師かなんかなのかよ。

あなた
…私って、結構凄い人達に推されてたんだぁ
良いことなのかは知らないけど。

まぁどこかの理事長が私の古参オタクって結構凄いわ。

…理事長って言えば。









-回想-
ねぇあなた、バビルス教師に興味ない?
あなた
え、なんで?
いやぁ、最近青髪の…入間くん?だっけ。
その子がおなかすいたっておぼつかない歩きでいてねぇ…

うちでご飯あげたらおじいちゃん呼んでくるって。

で、そのおじいちゃんがまさかのサリバン様だったの!

お母さんびっくりよ~話にも花が咲いたし。

それで…子供の話になって、貴方の写真見せたら貴方が気に入ったって。

まぁそれで、貴方の娘さんバビルス教師にならないかって言われたわけ。
あなた
えーなろうk
なるわよねっ!!連絡しとくわぁぁっ!!!





あ、アクドルと両立してちょうだいねっ!
あなた
…そうだった、明日行かなきゃじゃん
あー…

ちょっと楽しみかも。

古参オタクと再会(?)するまで
              あと9時間

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