君に言われた通りに、
いつもと同じ時間に学校に来た。
すると、いつもはいないはずの時間帯なのに、
君がいた。
君は私の隣の席の椅子に座っていた。
さすがに気まずいので、
挨拶してみると、
君は笑顔でこちらに振り向いた。
いつも通りでは無い。
いつもとは違う。
今日は違った。
朝、君と挨拶をした。
教室、
いや、学校には誰もいなかった。
そして、
外の人の気配も少なくなっているような気がした。
気のせいなのかは分からない。
君と2人きりの学校は、
昨日と違って少し、楽しかった。
そんな感じがした。
頭に ? を浮かべてそうな顔の君に私はこたえる。
私は少し疑問を抱いた。
どこかに誰かがいるかもしれないのに、
君は確定したような口調で言った。
君がこの事件?
の黒幕かもしれない。
そんなことを思うと、
言わない方がいい気がした。
謎に包まれた君が突然始めた会議。
裁判官の真似でもしてるような、
真面目な顔で君は質問する。
君のやりたいことに巻き込まれた人たちは、
君が満足するまで解放されない。
そんな噂を聞いた。
だから、私は諦めて付き合ってあげることにした。
急に笑顔になる君。
ほんとにころころと表情が変わる。
意見が同じだったからと、
その考えを事実ということにした君。
なぜ、そんなにすぐ決めるのだろうか。
証拠だってないのに。
そんなこんなで会議は終わった。
大事な話とはなんだろうか。
想像もつかない。
君が私に伝えたいこと。
もしかして、
この事件について何か分かったのか?
この短時間で?
そんなはずがない。
何も情報がないのだから。
事件に関しての話、
その確率は低い。
考え事をしていると、
君が挨拶をしてきた。
昨日と同じように笑顔で手を振っている。
霧が濃く、
もう逢えないかのように、
儚く君は霧の中へ消えていった。
1日目.はじまり🥀 𝒇𝒊𝒏.
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!